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ANNIE/アニーは「トゥモロー」の曲でおなじみのミュージカル『アニー』を、現代のNYを舞台にリメイクして誕生した映画です。

誰もが耳にしたことのある有名曲はもちろん、全編を通してジェイ・Zがプロデュースしたヒップホップ調の曲がとても新鮮。

この新しい解釈を加えたアニーは映画の大筋でオリジナルを踏襲していますが、実に魅力的に描かれています。

そしてこの現代版アニーでは子供嫌いのNY市長候補のウィルが、アニーに心を開いていく様子がとてもハートウォーミングです。

ではウィルがなぜアニーに心を開いていったのか、その理由を考察します。

子ども嫌いのウィル

アフリカ系アメリカ人の女の子

ウィルはNY市長選で苦戦中です。現役市長に追いつけ追い越せと選挙戦を繰り広げますが、決定打がどうしても見出せません。

そんな中ウィルはCEOを勤める携帯会社の携帯を市民に配ったり、ホームレスへ食事を提供する慈善活動に参加したりと積極的にアピールします。

もちろんメディアへの露出やアピールは選挙戦にとって大切なポイント、市民にはチャーミングな笑顔を向けるウィルですが実際は子ども嫌いです。

ウィルは潔癖症

ウィルを語るうえで1つ知っておかなければいけないのが、ウィルが潔癖症だということです。

ウィルは常に除菌ジェルを持ち歩いており、車のコンソールボックスには大量の除菌ジェルが収納されています。

もちろん選挙活動中にする握手やハグのあとは必ず除菌。そして子どもにいたっては「germ(ばい菌)」だと言い放つほどです。

もちろんアニーに偶然出会ったときも別れたあとすぐに除菌していました。

ウィルと慈善活動の意図

ウィルが慈善活動をする理由は唯一つ、選挙戦へのアピールです。参謀のガイは市民へアピールするためにあれやこれやと策を打ち出します。

しかしウィルの気取った態度は嫌々握手をする様子や、ホームレスに対してあからさまに眉をひそめる態度は隠せるものではありません。

おそらくウィルの偽善的な部分が選挙戦で苦戦している理由の1つなのでしょう。

対してウィルと選挙戦を戦う現役市長は貧困地区で長年教師を勤め、25年市議会議員を経て市長になったたたき上げの実力者です。

経験といい実績といい、上っ面で慈善活動をしているウィルがまともに戦って勝てる相手ではありません。

里子のアニー

NYの街並み

現代版アニーは孤児ではなく里子として登場、そして他の里子4人とミス・ハニガンの元で暮らしています。

もちろんミス・ハニガンが里親になっているのは優しさからではなく、州からもらえる助成金のため。

アニーに里親はいるもののお金目当てのハニガンの元では到底幸せな生活は望めません。

アニーとウィルの出会い

アニーとウィルの出会いはNYのストリートです。

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