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東京ディズニーランドのアトラクションの一つでもある『ホーンテッドマンション』。
ゴーストや亡霊といった類のホラー映画かと思いきや、映画のストーリーを見るとホロリと泣けるシーンもあります。
作品のストーリーの中で、重要な存在である赤い封筒に入った手紙は、すり替えられていました。
この手紙をすり替えた犯人は一体誰で、その目的は何だったのでしょうか。
この手紙が原因でエドワードは自決を決意しているので、相当な裏の事情が手紙にあるのは間違いないでしょう。
また、ラストで執事のラムズリーは龍の炎に巻かれて地獄へ落ちました。
炎を呼び出したはずのラムズリーが、なぜ地獄へ連れていかれるのでしょうか。今回はこれらの点について考察します。
家に住む「悪霊」が犯人
エドワードと結婚するつもりでいたエリザベスは、毒入りのワインを飲んで死んでしまいました。
エリザベスは本来エドワードと、このような別れを望んでいません。しかし、手紙には遺書のような言葉が連なっています。
これは遺書と本物の手紙をすり替えた犯人がいるからで、本作の中でその犯人は「悪霊」と序盤から言われていました。
家に住む悪霊
主人公のジムが、水晶の中の女性であるマダム・リオッタに出会った時、リオッタはこのように語ります。
この家には悪霊がいる。お前の命を狙っている。
引用:ホーンテッドマンション/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
家の中にはすでに悪霊が住む、と語っている時点でまだ映像中には数えられる程度の霊しか映し出されていません。
エドワードや召使のエズラとエマは、結局悪霊ではなかったので、その悪霊はラムズリーだということになります。
映画の早い段階から、ラムズリーが犯人だということは語られていたのです。
ラムズリーの自白
結局本来の手紙の内容を知ったのち、ジムはラムズリーに詰め寄ります。この直前、2人の召使いとの会話では、ラムズリーを疑いました。
執事がやったのか?
引用:ホーンテッドマンション/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
疑いを持った状態で、ジムがラムズリーに詰め寄った結果、ラムズリーは自白しました。やはり犯人は、ラムズリーだったのです。
エドワードを主導すようとするラムズリーは、自分の都合の悪い部分を隠すために必死に、真実に砂をかけていました。
となると、なぜラムズリーが手紙をすり替えたのかが気になります。
本当の手紙と偽物の手紙
ラムズリーが手紙をすり替えた目的を知る前に、すり替わる前と後の手紙の内容を押さえておく必要があります。
ラムズリーが手紙をすり替えるのは、エリザベスが書いた本来の手紙が、ラムズリーにとって都合が悪かったからです。
偽物の手紙の内容は、エリザベスが自決を選んだかのような内容でした。
しかし、本当の手紙はエリザベスからエドワードに結婚を迫る内容の手紙です。
ラムズリーにとって、エリザベスが結婚を求めることがどう都合悪かったのでしょうか。
エゴな理由だけでなかったラムズリー
実際にラムズリーが行ってきたことは、後述するように「悪霊」と言われるほど卑劣なことでした。
しかし、その行動させたのは、何もラムズリーが自身の利益のためだけにやったことではありません。