誓印の力は絶対的なものなので誓印があれば、今後どこかで誰かがジョンの力になってくれるはずです。
ジョンが生きていくために助けが必要である、と見越してのプレゼントとなります。
俺に近づく者は誰だろうと殺す
引用:ジョン・ウィック:チャプター2/配給会社:サミット・エンターテインメント
ジョンが上記のセリフをいった時、ウィンストンは嬉しそうな表情をしています。
ジョンは殺されないと信じているのではないでしょうか。
引退願望のあるジョンがどんどん深みにはまっていく姿は、変えられない運命を感じるシーンです。
ウィンストンが別れ際に渡した誓印は、再度ジョンを縛るものになるのではないでしょうか。
次回作への伏線になるアイテム
「ジョン・ウィック」シリーズはストーリーに時間差をあけず、続編が制作されています。
本作は前作の5日後からスタートしていますが、次作「ジョン・ウィック:パラベラム」は本作ラストの直後からスタートしています。
ラストでウィンストンが渡した誓印がどこで登場するのか、これからの続編からも目が離せなくなりそうです。
独特な銃の構え方の理由
驚異的な強さを誇るジョン・ウィックが、前作にも増してクールにガンフーを繰り広げていました。
特に今作品では、キアヌ・リーブスの銃の構え方に注目が集まっています。
接近戦で弾が当たりやすい
アクションシーンをよく観てみると、ジョンは肘を曲げ銃を顔の近くに寄せています。
このスタイルは接近戦向けのスタイルであり、至近距離での照準を合わせやすく弾が当たりやすくなるそうです。
実はキアヌ・リーブスは撮影前に実際の射撃訓練を受けており、より現実味のある演技となっています。
ガン・フーゆえのスタイル
今作品もガンフーが見事に使用されていました。
カンフーの接近戦に銃を組み合わせたガンフースタイルでは、素早く至近距離から撃つことになります。
必然的にジョンのような構え方になるのでしょう。
CAR System
ジョンが体得しているのは「CAR System」と呼ばれるテクニックで、Center Axis Relockつまり体の中心軸を再度ロックする撃ち方です。
この撃ち方は国家機関や軍も使用する実践向きなテクニックなのです。
本作ではCAR Systemに加え、ロシアの軍隊で使用されている「システマ」という格闘技術をプラスしています。
観る者が華麗なアクションシーンに引き込まれていくのも納得できるのではないでしょうか。
ジョンは軍にいたことがある?
国家機関や軍も使用する銃撃技術を体得していたジョンですが、深読みすると彼は軍にいたのかもしれないと考察できます。
背中のタトゥーが示すもの
今作でもジョンの背中にフォーカスを当てたシーンが登場しています。
この時観えるのが「Fortis Fortuna Adiuvat」というラテン語の文字です。
これは世界中の軍や大学、警察などで使用されているフレーズで、運は強いものを好むという意味があります。
彼がなぜこのタトゥーを刻んでいるのか、今後のストーリーで明かされるのかもしれません。
登場した銃
劇中に登場した銃を使いこなすジョンは、どこで銃の使い方を学んだのでしょう。
殺し屋のバックボーンは描かれておらず、全て観る者の憶測に過ぎませんが、軍使用のシステマを体得している点は興味深い箇所です。
ソムリエに勧められたのは、オーストラリア産のグロッグ34と26です。
こちらは主に軍で使用されている扱いやすく人気のタイプになっています。
また次に勧められていたAR15は、下記の理由で現在は一般販売していない銃になります。
アメリカ国内で多発するスクールシューティングの多くで、犯人がAR-15を凶器に使用している引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/自動小銃
この他にも散弾銃のベネリM4や、ローレンス・フィッシュバーン演じるキングに貰ったキンバー1911などが登場しています。
キーとなるコンチネンタルホテルの掟
前作に続き、物語のキーとなるのがコンチネンタルホテルの掟です。
ホテル内での仕事は厳禁
コンチネンタル内での仕事は厳禁だ引用:ジョン・ウィック:チャプター2/配給会社:サミット・エンターテインメント
今まで殺し合っていたのに一緒にバーに行ったり、ルビー・ローズ演じるアレスが酒を薦めたり、ホテル内は不思議な空間です。
殺し屋たちの中にもルールがあるというのが、統一されている裏社会を如実に表現しています。
プロとしての礼儀だ引用:ジョン・ウィック:チャプター2/配給会社:サミット・エンターテインメント
彼らにとって殺しは仕事であり、私情は挟まないということでしょう。
殺し屋にもルールがある
ルールは「ジョン・ウィック」シリーズの軸となる考えです。
ルールがなければ動物と同じだ引用:ジョン・ウィック:チャプター2/配給会社:サミット・エンターテインメント
前作ではミズ・パーキンズが掟を破ってホテル側の刺客によって殺されています。
彼らの世界においてルールは絶対であり、それを破ったものは「死」が与えられるのです。
ジョンが狙われるのは当然のこと
少し観方を変えるとジョンはサンティ―ノとの誓印を断り、ホテルでのルールも破っています。
絶対といわれているルールを破り続けているので、追われるのは当然といえるでしょう。
ジョンは引退したいという想いで行動していますが、そもそも暗殺者が普通の生活に戻ることは許されないのかもしれません。