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【人生はビギナーズ(ネタバレ)】オリヴァーの恋愛が続かない理由を考察!なぜカミングアウトした?アナを自宅に招いた意味とは

自分の心のテリトリーにやっと女性を迎え入れることが出来たということを意味します。

毒親との絶縁

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2つ目に、アナ個人の視点で見るなら、毒親との絶縁を意味するのではないでしょうか。

アナは精神的におかしくなっていた父にずっと毒を浴びせられていた状態でした。

彼女も彼女で女優としていまいち跳ねきれないのもそのことが少なからずあったからです。

オリヴァーとはセルフイメージが低い者同士で惹かれ合っていたということでしょう。

その伏線となったのがホテルの部屋にあった電話コードをオリヴァーが抜いた時です。

あの時アナの父は自殺を仄めかして、娘を負のオーラに巻き込もうとしていました。

そこから脱却を果たすことで、アナは毒親である父と訣別することが出来たのです。

正式な恋人になる

そして3つ目に、オリヴァーとアナが正式な恋人になったことを意味しています。

直接的な告白ではなく、間接的に自宅に招くというのが凄く気の利いた演出です。

そう、オリヴァーとアナの恋愛関係は特別に色気あるものではありません。

ひと目惚れでも何でもなく、日常の触れ合いの中で徐々に関係を深めただけなのです。

お互いの葛藤や強さも弱さも全てを曝け出し、乗り越えてここに至りました。

そんな2人ですから、きっと末永く続いていく関係なのではないでしょうか。

孤独を肯定する

孤独がきみを強くする

こうして見ていくと、本作は表面上お互いの孤独を悪いものとしているように見えます。

しかし、本作は決して孤独を否定しているわけではなく、寧ろ肯定しているのです。

オリヴァーの父ハルの死からも分かるように、人間死ぬときは孤独になります。

孤独が悪いのではなく、孤独にしてしまう後ろ向きのオーラや考え方が悪いのです。

オリヴァーもアナも本質的には孤独で、恋人になってもそれは変わらないでしょう。

しかし、考え方や態度・行動を変えるだけで孤独への捉え方も変わっていきます。

本作は自己肯定感を上げることで孤独を愛おしく思えるようになるまでの物語です。

全ては「行動」から始まる

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本作の最終的なメッセージはとてもシンプルなもので、全てが「行動」から始まるということです。

最初の1歩を踏み出せるかどうかで全てが決まることを改めて教えてくれました。

当たり前といえば当たり前ですが、だからこそ再現するのがとても難しいのです。

タイトルにもあるように、何歳からでも人間は「初心者」であることが出来ます。

向上心を忘れず前に進み続ける限り、新しい物事に挑む心を忘れない限り何歳でも学べるのです。

それを最初から固定観念や常識、経験に基づく偏見などで決めつけると機会損失になります。

オリヴァーもアナも不器用ながら挑みつづけたからこそ、恋人になることが出来ました。

人生の原点にふと立ち戻らせてくれる素直さと優しさのバランスが絶妙な名作です。