出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00812TYJ2/cinema-notes-22

映画『人生はビギナーズ』はマイク・ミルズ監督自身の体験談を基に作られた作品です。

主演はユアン・マクレガー、脇をクリストファー・プラマーやメロニー・ロランが固めています。

物語は恋愛に奥手な主人公オリヴァーが父親のハルにゲイだとカミングアウトされる衝撃の始まりです。

そんな彼は同じように家庭に問題を抱えている女優・アナとの出会いで人生を変えていきます。

全体的に穏やかながら、人生の酸いも甘いもかみ分けたような達観したドラマが魅力的です。

その完成度の高さ故に、例えば以下を受賞しました。

アカデミー賞助演男優賞受賞
英国アカデミー賞助演男優賞受賞
ゴッサム・インディペンデント映画賞作品賞・アンサンブル演技賞受賞

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/人生はビギナーズ

本稿ではオリヴァーの恋愛が続かない理由をネタバレ込みで考察していきましょう。

また、父がゲイをカミングアウトした理由やアナを自宅に招いた意味も併せて読み解きます。

孤独との向き合い方

孤独の価値

本作でテーマとなっているものは「孤独」との向き合い方ではないでしょうか。

LGBTなどの要素があるとはいえ、本作の脚本自体は特別に変わった展開があるわけではありません。

オリヴァーとハル、アナと父、そしてオリヴァーとアナで殆ど全ての物語が構成されています。

オリヴァーのような自信がない孤独な若者は当時よくいわれていた草食系でしょう。

その彼が物語を通して徐々にそこから解放されていき、自身の本当の道を見出していきます。

また、それに気付かせてくれる父・ハルや女優・アナの存在は本作を語る上で外せません。

この3者の関係を中心としてどのような解答を出すのかを本題に沿って読み解きましょう。

オリヴァーの恋愛が続かない理由

恋愛の科学 出会いと別れをめぐる心理学

本作のオリヴァーはアナと出会うまで、恋愛経験が上手く行った試しがありませんでした。

何故彼の恋愛が続かなかったのか、劇中での彼の言動・行動などから見ていきましょう。

自己肯定感の低さ

自己肯定感低すぎて嫉妬してるときの自分マジで化け物みたい (〈@〉night)

まず1番にあったのはオリヴァー自身の自己肯定感の低さです。

物語全体を通して、彼はとにかく自分の殻を作ってしまう人として描かれています。

その自己肯定感の低さがネガティブな空気を放つ人に繋がるのではないでしょうか。

そういう空気は女性のみならず周囲の人を不幸にしてしまう元凶なのです。

オリヴァーと付き合った女性達はそれを感じ取って自然と離れていくのでしょう。

芸術家気質

芸術家の愛した家

2つ目に、オリヴァーはイラストレーターという芸術家だからです。

芸術家は基本的に世間との交流を積極的に持たず、隠者として生活する傾向にあります。

30代後半の男性にしては余りにも達観し過ぎた生き方なのかもしれません。

しかし、芸術家とは孤独でいることで俗世間の価値観に染まらないようにしているのです。

その独特な価値観に付き合った女性達はついていけなくなったのではないでしょうか。

そうした内向的な芸術家気質であることもまた恋愛が上手く行かない要因でしょう。

父に似ていた

そして3つ目に、実はオリヴァーがゲイを隠していた父と似ていたからです。

確かに表向き歳を取っても人生を楽しんでいるハルの方が楽しく見えます。

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