エディに罪を被せようとする策略であった可能性もあります。
エディの上着からNZTが消えた理由
エディはNZTなしでカールの最終テストに臨んだのですが、やはりNZTを服用しようと上着の隠しポケットを探ります。
しかしポケットに忍ばせておいたはずのNZTはなくなっていました。NZTはどうしたのでしょうか。
誰がどのようにして盗ったのか
エディのNZTを盗み取ったのは弁護士に違いありません。警察から出てくるエディに上着を着せていたのは弁護士だったではありませんか。
実は彼はアトウッドの弁護士でもありました。彼はアトウッドの指示を受けてエディからNZTを奪取するチャンスをうかがっていました。
彼はエディを救う敏腕弁護士を演じながらNZTをエディの上着から盗んだのです。
その理由とは
ひょっとすると弁護士もNZT中毒者であった可能性があります。
結局アトウッドが死んでしまったことが彼の妻から発表されました。
ということは、アトウッドは弁護士からNZTを受け取らなかったと考えざるを得ません。
NZTは成功している街のエリート階級全般を幅広く汚染していたと考えられます。
敏腕弁護士はアトウッドには内緒でエディから盗んだNZTを自分自身で使ったのではないでしょうか。
宅急便で送られてきた手首
やがてエディには誰にものかわからない切り落とされた手首が宅急便で届きます。
これはこれだけで何の説明もありませんが、この手首が誰のものか気になるところです。
またその目的は何だったのでしょうか。
誰の手首か
エディは二人のボディーガードを雇っていましたので、送りつけられた手首はこのボディーガードのものであった可能性が高いのです。
見落としがちですが、送りつけられた手首の指には入れ墨がありました。
雇ったボディーガードにも同様の彫り物がありましたので、手首はボディーガードのものと考えてまず間違いないでしょう。
そういえばこれ以後ボディーガードの姿は見えなくなっています。
誰がおくってきたか
エディに恐怖感を与えるのが目的だと考えれば、手首の送り主はNZTの驚異的な効果を知ってしまったマフィアのゲナディではないでしょうか。
ゲナディはNZTを手に入れるためしつこくエディに付きまとっていました。
いうことを聞かなければ今度はおまえの番だといいたかったのです。いかにもマフィアが考えそうな手口です。
【リミットレス】が意味するもの
リミットレスは「無限の・無制限の」といった意味です。
人間の脳を100%解放することによって、その可能性が無限になるということではないでしょうか。
一方で人はNZTの効果を一度知ってしまえば、際限なくNZTによる覚醒効果を求めるようになります。
その欲望が無限大化するという意味があるのかも知れません。
NZTによっていわば神の力を手に入れることを知った人は、その人が持つ想像や欲望を現実のものにしていくことでしょう。
であれば、もともと人が持っている欲望の大きさがNZTによってその人が何を達成しようかを決めることになります。
作家の野望を持っている人はベストセラー作家に、経済的な野望を持っている人は億万長者になろうとします。
征服欲を持っている人は政治家をも操る世界的なフィクサーになるのではないでしょうか。