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【メイズ・ランナー】はメイズシリーズ三部作の第一作で、ジェームズ・ダシュナーの世界的大ベストセラー小説を映画化したものです。
最初から謎だらけの展開で、ラストシーンは第二作に誘導するものになっています。
このような巨大迷路が設置された理由や設置主体は最後になるまで全くわかりません。
少年たちの人間模様やサバイバルアクションはそれだけでも十分楽しめますが、何といっても最大の見所は謎解きです。
【メイズ・ランナー】は死んだと思ったエヴァが実は生きていたり、どんでん返しもあるサバイバルエンターテインメント作品になっています。
トーマスとテレサはなぜグレードに送り込まれたのか
物語はトーマスがグレードに送り込まれるところから始まります。彼はなぜここに送り込まれることになったのでしょうか。
そもそもこの巨大迷路のあるグレードとは何のために設置されたのかもわからないまま物語は展開していきます。
その後の展開でトーマスに次いでテレサもグレードに送り込まれてきます。このテレサが繰り込まれた理由についても見てみましょう。
グレードとは
グレードは巨大迷路に囲まれた広大な広場です。そこに記憶を消された少年が毎月一人ずつ送り込まれてくるのです。
最初の少年が送り込まれてから3年が経つようですから、40人近い少年が暮らしていることになります。
グレードが設置された理由は最後に明らかにされます。
少年たちを極限状態の環境に置いて彼らの脳の変化を調べるためという説明が行われます。
フレアというウイルスに人類が犯され、特定の少年たちだけがそのウイルスに対して免疫力を持つ理由を探るのです。
わかったようなわからない説明で多くの謎が残ります。
トーマスが送り込まれたわけ
トーマスはグレードに少年たちを送り込む側の人間でした。通常であれば彼がグレードに送り込まれる理由はありません。
おそらく通常ではない何かの事態が生じたのではないでしょうか。
エヴァは「トーマスは期待以上の働きをしている」とメンバーに言っています。他の少年たちとは異なる彼が送り込まれた理由があったのです。
少年たちはアルビーを中心にグレードで秩序ある安定したコミュニティを作り上げることに成功していました。
おそらく彼らを送り込んだ連中にとってそれは好ましくなかったのです。
極限状態の中での行動や脳の働きを探るのであれば、混乱状態が望ましいのですから。
トーマスはグレードの安定状態を攪乱するために送り込まれたとするのが一つの見方です。
確かに彼はグレードのルールを犯してチャレンジングな行動を起こします。
結局はそれが迷路脱出につながるのですが、それすら彼を送り込んだ連中には織り込み済みだったのかも知れません。
もう一つの見方はトーマスの追放です。エヴァは「ウィケッドは正しい」と何度も言います。
ということは「ウィケッドは正しくない」とする勢力が存在することになります。
トーマスがその勢力の一人だった可能性があります。