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【メイズ・ランナー2: 砂漠の迷宮】はメイズ・ランナーシリーズの第二作です。
第一作である【メイズ・ランナー】で打ち出された数々の謎が徐々に明らかになります。
第二作では思わぬ新たな出会いや衝撃の裏切りも起こるのです。
クランクと呼ばれる怪物とのアクションも随所にあり、手に汗握る展開が見られます。
メイズ・ランナーシリーズもこの第二作で主な登場人物は基本的に出そろうことになり、いよいよ物語は佳境に突入です。
最終章である第三作を楽しむためにも、この第二作で示される様々な謎解きをしっかり理解しておきましょう。
トーマスたちを裏切るテレサ
最後にグレードに送り込まれたテレサは、やっと希望が見えてきたトーマスたちを裏切ります。
トーマスらがいるライト・アームの拠点の場所をWCKDに知らせ、部隊を誘導したのです。
ここでテレサの位置づけが明らかになります。トーマスたちと行動をともにしてきたはずのテレサの正体を見てみましょう。
裏切った理由
もともとテレサはトーマスとともにWCKD側の人間でした。若者たちを各地のグレードに送り込み人体実験をしていたのです。
トーマスはこのWCKDのやり方に疑問を感じ、グレードの情報をWCKDの対抗勢力に流していました。
これを察知したWCKDはトーマスをグレードに追放したのです。
WCKDにはトーマスを使ってグレードのコミュニティを攪乱する目的もあった可能性があります。
テレサは一時的に記憶を消されてグレードに送り込まれました。
WCKDとしてはテレサの記憶が回復すれば、彼女はWCKD側のために働くことがわかっていました。
つまりテレサはトーマスたちに紛れ込み仲間だと信用させ、最後には裏切らせるために送り込まれたのです。
テレサたちがトーマスのリードで仲間たちとライト・アームの拠点に向かってくれれば、ライト・アームの拠点を発見することもできます。
非常に手の込んだ狡猾な作戦です。トーマスもテレサもWCKDに踊らされていたのです。
迷いはなかったのか
ではテレサに迷いは全くなかったのでしょうか。
彼女はトーマスたちと行動をともにして、次第に彼らとのシンパシーを感じだしたはずです。
彼女はライト・アームの拠点でWCKDに連絡する際大いに悩んだと思われます。
でも最後はWCKDに連絡することこそが人類全体のためになると考えました。
エヴァの「WCKDは正しい」という言葉が脳裏をよぎります。
母親がウイルスの犠牲になったことも大きいでしょう。小さな犠牲による大きな貢献という考え方です。
ただこのままで終わるとは考えにくく、第三作でテレサがどのような振る舞いをするのか目が離せません。
いつから記憶が戻ったのか
テレサはいつから記憶が戻っていたのでしょうか。
ラボから救出されたトーマスら仲間の中で、別途テレサだけが連れて行かれ何らかの処置を受けていました。