全てのことに原因があり、より良い人生を送りたい場合は全ての原因を変えて良い結果を生み出す必要があるのです。
ビリーの場合は麻薬に手を出してしまったことによる薬物依存が原因と見るべきでしょう。
彼は麻薬のことを考えないようにシャドーボクシングを始め、刑務所のムエタイジムの人が練習に勤しんでいるのを見つけるのです。
ジムに入ってムエタイを覚えては鍛錬し続けることにより、薬物依存から抜け出すための一歩を踏み出せたのではないでしょうか。
思いやりの心
ビリーが仏教を知る前は、彼が人に謝ったり、感謝する場面があまり見られません。
仏教を知った後はムエタイジムの人たちと関われることに感謝し、心を開いています。
また、フェイムとの関係が悪くなった時、ムエタイの練習相手に暴行してしまったことを謝る場面も見られました。
彼は関わる相手への思いやりや、感謝の気持ちを表すことの大切さを知ったのではないでしょうか。
なぜ病院へ戻った?
刑務所のムエタイジムで代表となったビリーは他の刑務所でムエタイの試合を行い、勝利と共に倒れました。
生死を彷徨った彼ですが、目を覚まして病院を抜け出してしまいます。
そのまま逃げてしまえば刑務所生活から抜けられますが、彼は病院に戻りました。
一度病院を抜け出したのに戻ってきたのはなぜでしょうか。考えられる要素は2点です。
このまま抜け出せばジムの皆を裏切ることになる
ビリーが病院に運ばれた理由は身体の回復が目的です。
身体の回復をする必要になったのはムエタイの試合が原因で、自分が悪い前例を作ることで仲間も巻き込んでしまうと考えたのではないでしょうか。
ムエタイジムで心を通わせてきた仲間たちを裏切る形になるから戻ったと考えられます。
刑務所で薬物依存を断ち切ろうと決意したから
ビリーが刑務所に収容されたのは、麻薬の所持や使用が理由です。
病院から出て街に逃げ込んでしまえば、麻薬の誘惑に負けてしまうと考えたのではないでしょうか。
麻薬の誘惑に負けてやりたくないことに手を出した経験のある彼は、同じ事の繰り返しをしたくない気持ちがあるように考えられます。
父が面会に来た意味とは?
物語はビリーの父が、彼に面会に来たところで終わりを迎えます。
ビリーが服役していることを知らない父は、なぜ面会に来たのでしょうか。
考えられる要素は2点です。
病院に運ばれたことをきっかけに服役がバレた
ビリーの状況として、家族に服役していることを隠しているのが予想できます。