出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B01N7EYZHV/cinema-notes-22
パソコンの画面上で物語が進んでいくスタイルがリアルな恐怖を感じさせる作品として話題となった作品、アンフレンデッド。
この作品に登場するのはスカイプやiMessage・Facebook・YouTubeなど、現代の若者が日常的に利用しているツールです。
そこに自殺したはずの友人が現れることで、日常から恐怖のどん底へ追い込まれる登場人物たちを描いた現代的なホラー作品となりました。
ここでは自殺した友人・ローラが自ら命を絶つまでに追い込まれる原因となった動画や、登場人物との関係を掘り下げます。
そして、死んだはずのローラが現れた真の目的について考察していきましょう。
ローラは実在する
SNSでのいじめを苦に自殺したローラですが、彼女のモデルになったと思われる少女がいます。
アマンダ・トッド
2012年にいじめを苦に自殺したカナダの少女、アマンダ・トッド。
彼女は中学1年の時にチャットを始め、そこで知り合った人に容姿を褒められました。
そして次々と浴びる甘い言葉達に気分をのせられた彼女は、軽い気持ちでトップレスの姿を見せてしまいます。
しかし、その後に自宅や学校を特定され、トップレスの写真をばら撒かれてしまいました。
それを発端に彼女は学校やSNS上でいじめを受けることとなってしまいます。
転校をしても状況は変わらず、自傷行為や自殺未遂を繰り返した末に、最後は自殺が原因で帰らぬ人となりました。
動画の引用
主人公・ブレアへ恋人・ミッチが送ったYouTubeリンクにローラがカードをめくりながらいじめを告発する動画があります。
その動画はアマンダが死の直前に投稿した動画と酷似しているのです。
アマンダの動画は当時、何百万再生もされニュースでも取り上げられる程大きな話題となっていました。
これはローラ=アマンダという印象を引き出し、リアルなイメージを引き起こさせるためのものだったのではないでしょうか。
アマンダとローラの共通点
アマンダは学校でチアリーダーに所属する人気者だったそう。
ブレア達はスカイプでアメフト部との関わりをほのめかす会話をしていました。
そこから、ローラやその友人であるブレア達も学校ではスクールカーストの上位に位置しているのではないかと推測できます。
そんなきらびやかな生活から、一変してしまう姿はアマンダとの共通点といえるでしょう。
ローラを苦しめ、自殺へ追いやった原因
今作品はローラが自殺する動画とそのネット記事のシーンから始まりますが、それは第三者の言葉。
実際にローラがどんな苦しみを受けていたのかは、作中の描写から読み取ることができます。
ネットにアップされた動画
まずは事の発端となった、泥酔したローラが脱糞してしまっている動画。