若槻自身は覇気がなく、気の弱い印象を受ける社員で、自分が居なければ会社は回らないと考えているのかもしれません。

強い責任感を持っているからこそ、殺されかけても普段通りに出勤し続けているのではないでしょうか。

摩耗した精神を仕事で紛らわせるため

絶望、一人で、一人でいる
幸子の手によって殺されかけた若槻は、確実に精神的に大きな負荷がかかっています。

恋人であった黒沢は幸子の手によってトラウマを抱いて実家で休んでいるため、彼の心を休める場所はありません。

安らぎを求めたはずの彼は、仕事をすることで気を紛らわせようとしたのではないでしょうか。

家に1人で居ても精神が病んでしまう場合も否定できないので、職場の人がいる仕事場を選んだと考えられます。

作品は何を訴えているのか

保険金を求めて人間の闇を描いた『黒い家』は、視聴者たちに何を訴えようとしているのでしょうか。

考えられる要素は3点です。

金のためなら何でもやる人間がいる

詐欺、ハッカー、セキュリティ
この作品では、保険金のために殺害や傷害を与える人が存在することが分かります。

幸子の親が彼女の手首を切ったり、幸子が自身の息子を自殺に見せかけたり、夫の重徳の両腕を切り落としたり。

これらの行為は全てお金のためであり、手段を選びません。

自分たちの行動を邪魔する者は容赦なく殺し、ついには自分のやっていることが悪いとは思っていないと口にします。

このような傾向にある人たちには、できるだけ近付かない方が良いという警鐘なのかもしれません。

親がやったことなら何でも正しいと信じない

作中の幸子は、昔の自分が親にやられたことを自分の世代で繰り返しているだけで、彼女に悪気はありません。

「同じことして何が悪いの!?」と若槻に訴える幸子からは、自分にトラウマがあることを訴えているようにも感じられます。

恐らく彼女は子供の頃から悪いことをしてお金を稼ぐ親の姿ばかりを見ており、同じような手段でしかお金を稼げないのかもしれません。

人の心がない人間はどこにでも存在する

死、闇、闇
黒沢が若槻に「人の心がない人間は存在するのか」と尋ねる場面があります。

この質問に対して若槻は「いると思う」と答えますが、保険会社で保険金目当ての人を多く見てきた上での答えでしょう。

作中では幸子と重徳、角藤が対象になりますが、3人以外にも同様の人間を見てきたのかもしれません。

まとめ

保険金を求める幸子が若槻や周りの人間を恐怖に陥れる『黒い家』。

原作は日本ホラー小説大賞を受賞するほどに面白いと評判があり、日本でヒットしたこともあって韓国でリメイクされた作品です。

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