孫のジェイクに自分と同じ能力があるとわかった時、彼は引退を決意したのです。
そのことはエマも知っており、あなたを守るために引退したとジェイクに告げていました。
奇妙な子どもたちと一緒でミス・ペレグリンも1943年9月3日の中で生きています。
エイブが知らせてくれた記事を見ても何もできなかったのは当然なのです。
エマの能力
空気を自在に操る奇妙な能力を持つエマ。すごい肺活量ですよね。
あれだけの空間に空気を充満できるのですから。しかも、バロンを壁に押し付け動けなくできるほどの風圧です。
原作と映画の違い
原作は「ハヤブサが守る家」で作者はランサム・リグズです。
原作と映画の違いはたくさんありますので、奇妙な子どもたちのことだけ紹介しましょう。
原作でのエマの能力は触れるものを燃やす炎の能力でした。
本作ではオリーブがその能力者に設定されていますが、原作では空気を操る能力となっています。
年齢設定は大きく変更されている、原作ではオリーブとクレアが幼くその他はティーンエイジャーです。
殺されたヴィクターとイーノックは親友で、ヒューとフィオナが恋愛感情を持っています。
双子は原作には登場しません。
エマとオリーブの能力を取り換えたバートン監督。その意図は何でしょうか。
なぜ変える必要があったのか
エマとオリーブの能力を交換する必要性、それは映画の続編を想定せずに本作で完結させるためです。
原作では自力で徐々に謎を解き明かし奇妙な子どもたちを守ることになるジェイク(原作名はジェイコブ)ですが、時間がかかりすぎます。
一気にジェイクを戦う人にするためには祖父の秘密を早い段階で教える必要があるのです。
ミス・ペレグリンにも知られない隠し場所として沈没船が登場し、沈没船に入るためには空気が必要でした。
ループの出入りとホテルが1943年に戻っていた理由
能力のない人にはループは見えないし入れないという設定ですから結界のようなものかもしれません。
しかし、ジェイクが逃げ出した時のもとの世界は1943年でしたから、島全体がタイムスリップしていることになります。
このあたりの小さな設定を突っ込んでいくと世界観が壊れてしまうので流した方が良いかもしれません。
あえて深読みするなら、ジェイクが逃げたことでループを包んでいた見えない何かを引っ張ってしまったのではないでしょうか。
あの時のジェイクはまだループの中にいるままということです。
そうなるとループは結界ではなく見えない風船のようなものということになりますね。
2016年を選択したジェイク
ホローたちを退治したジェイクは2016年に留まることを選択しました。
自分の特殊能力やミス・ペレグリンから子供たちを守ることを依頼されていますから、彼らと戻るという選択もあったはずです。
子どもたちもそれを望んでいることがわかるような別れのシーンでした。
なぜそのまま残らなかったのか
2016年を選んだのは、ずっと自分を愛しかわいがってくれた祖父エイブに会うためです。
バロン亡き時代となっていますからエイブは死んでいないことはエマから教えられています。
ずっと自分を守ることだけを考えてくれていた祖父を信じていなかった自分を責めたのでしょう。
エイブは引退してからもずっと仲間のことを心配していました。