おそらく彼はジェイクに自分の役目を引き継がせたかったのだと思います。

しかし、これは命の危険を伴う危ない仕事です。

最後はジェイクが決めることですが、この時代にジェイクの幸せは無いとエイブは解っていたのでしょう。

エイブを生きている設定にする必要性とは

原作は続編も出されている人気のジュブナイル小説です。アメリカ版ハリー・ポッターだと考えればわかりやすいでしょう。

そんな長い原作を映画化するためには、主人公が自身で考え見つけ出す答えをスパッと教える人物が必要です。

それがエイブですし、エイブ亡き後の冒険を経なければジェイクの決断はありません。

そうなるとエイブが生きてジェイクを導く必要があり、結果としてエイブを生き返らせることになるのです。

ジェイクの頑張りやエイブの過酷な人生を知った後ですから、エイブが生きていてよかったと思った観客も多いと思います。

2016年のエイブが1943年に戻るよう助言した真意は

虚ろな街-上-潮文庫-ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち-ランサム・リグズ

死を免れたエイブはジェイクに1943年に戻るよう助言しました。

あの世界は危険ですしジェイクは戦わなくてはいけないにもかかわらず、そうするように資金まで渡します。

なぜ別れてでも戻らせたのか

せっかく生きて会えたかけがえのない孫。それでもあの世界に戻れと諭しました。

それは「戻りたい」と思っているジェイクの気持ちが判っているからです。

エイブは自分と同じように「奇妙な子どもたち」を守るという使命を持った孫を誇りに思っています。

そして自分たちの持つ能力でしかできないことが何であるかも承知していました。

ジェイクの心配は家族だけでしたが、その家族の長である祖父が行けと言ってくれるのです。

これで後顧の憂いはなくなりました。

戻して何をさせたかったのか

エイブは家族を作り、子供を作ってしまったことを後悔していたのかもしれません。

同じ道をジェイクは辿るかもしれないと考えても行くことを勧めたのはなぜでしょうか。

きっとそこまでしてでも守る価値が「奇妙な子どもたち」にはあるのです。

そして、同じ能力を持ってしまった孫に「こっちの世界で自分が味わった苦労」をさせたくなかったのでしょう。

エイブはジェイクを「ティグリスク」と呼んでいました。

ジェイクがホローたちを狩り、子供たちを守る虎になることを願っていたのです。

「小さな虎」は「逞しい虎」へと成長しました。

設定を1943年9月3日にした理由

虚ろな街-下-潮文庫-ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち-ランサム・リグズ

原作の設定は1940年ですが、映画版では1943年でした。

1943年は第二次世界大戦が激化の一途をたどり、ヨーロッパ各地で一般市民を巻き込んだ爆撃が起こっていた時代です。

原作どおりの1940年に設定するとナチス軍がイギリス本土に爆撃をするという設定には無理があります。

ミス・ペレグリンが慌ててループを作るためには緊急事態が必要です。しかも屋敷を廃墟にしなくてはいけません。

そこでなされた変更だと考察します。

それにしてもバードに変身できるペレグリンたちインブリンは女性しかいないという設定は面白いですね。

女性しかいない種族がどうやって存続するのでしょうか。

きっとループの中だけで生きているから子孫を残す必要が無いのでしょう。

だからペレグリンもエスメラルダも「ミス」なのですね。