綾音はエステ体験でエステティシャンから「好きな物が見つかれば人生は豊かになる」と言われました。
綾音は好きな物を考え、チョコが好きであることを理解し、イタリアに移住します。
好きな物に囲まれると同時に、彼女は自分に自信を持つために海外生活を楽しんでいくのです。
輝かしい生活を求めつつ楽しみ、事故で綺麗な体を手に入れてしまう。
綺麗な体は現実味がありませんが、この部分以外でいえば彼女の生活は充実したものと見ても良いでしょう。
好きな物を囲み、やりたいことだけを続けるのは大事であると訴えているように見えます。
自分を好きになること
物語を通して、綾音は自分に自信を持てないでいます。
ぽっちゃりだった頃から始まり、綺麗になった後でも彼女の性格は変わりません。
拓巳のアプローチを簡単に応じなかったのも、自分に自信が無かったことにつながると考えられます。
自分を好きになり、自信を持って生きていくことの大切さを訴えていると考えられないでしょうか。
物語の最中でも「自分を好きになるべきだ」と訴える場面があるので、この映画において一番伝えたいことではないかと考えられます。
外見は大事である
学生の頃は綾音に見向きもしなかった隼人ですが、綺麗になった彼女をちゃんと見るように動いています。
あいと利害が一致していることもありますが、綺麗になった綾音だからこそ付き合いたいと思ったのではないでしょうか。
隼人が綺麗な子以外を覚えていない発言からも言えるように、外見が良い人は相手に残す印象が強いということが分かります。
ですが、過去の綾音が拓巳に明かされた場面で、彼は綾音の地元まで追いかけました。
彼女の過去を知った上で追いかけた拓巳は、彼女の内面を知っているから追いかけたとも考えられます。
では内面を知る前の拓巳は、綾音のどこに興味を抱いたのでしょうか。それは内面を知る前に見られてしまう外見です。
もし綾音がぽっちゃり体型のまま初めて拓巳の担当をした場合は、リピートが来ず物語が破綻していたのかもしれません。
まとめ
ぽっちゃり体型からスレンダー体型に変身し、憧れのアイドルと付き合う『どすこい!すけひら』。
コメディ寄りのラブコメですが、自分を好きになることの大切さを強く訴えている作品のように思えます。
変身前と変身後の綾音に対する隼人の対応は外見だけを見る男性の反応そのものです。
この作品を見て、綾音と共に「美」の追求に挑戦するのはいかがでしょうか。