チキン屋は一般的なサラリーマンよりもお金を稼げる可能性を秘めているらしく、開業後の夢として描いていると考えられます。
あくまで一般的なチキン屋を演じるため
チキン屋の営業は、あくまで犯罪組織のアジトを監視するためです。
犯罪組織側には怪しまれる訳にいかないので、変に営業を抑える訳にはいかないと考えたのでしょう。
チキン屋が繁盛して営業を抑えようとした場面もありましたが、時既に遅く、捜査に手が回らない状況に至りました。
副業に集中しすぎて本業が疎かになった人のようで、本末転倒ともいえるでしょう。
随所に見られる社会風刺
この映画が売れた理由は、社会風刺にあるとされています。
物語全体から見て、社会風刺と見られるのはどのような部分でしょうか。考えられる要素は3点です。
韓国人の交通事故死亡率
物語の最初に麻薬仲買人を追いかけた際に、車16台にも及ぶ大事故が起きました。
最初に仲買人を轢いたバスと続けてぶつかってきた車は1・2台は巻き込まれと見ても良いかもしれませんが、他はどうでしょうか。
スピードを落とさずに突っ込む車、最後にゆっくりぶつかってきた車といい運転の荒さが窺えます。
韓国では交通事故率が非常に高い時期があったぐらいですし、交通事故に対する批判と考えられないでしょうか。
麻薬は食品配達に紛れて手に渡る
麻薬捜査班の面々が経営していた店の支店が生まれると同時に、支店ではチキンと一緒に麻薬の配達も行われていました。
これは多くなった宅配サービスなどを使った麻薬密売が多くなっていることを訴えているのでしょう。
意図的に加担している場合もあれば、意図しない形で加担している場合もあるので、注意喚起の面が強いかもしれません。
チキン屋は簡単に上手くいかない
麻薬捜査班の面々が最初に潜伏した店では、彼ら以外のお客さんは来ず、閉店する運びとなりました。
韓国では自営業で店を出すのは日本よりも簡単で、手軽にできる代表格はチキン屋です。
簡単に始められる故に同じような考えをしたオーナーが運営する店は大量にあります。
競争に負けて経営不振で店を廃業することも多く、闇の一部を描いたと考えられるでしょう。
チャン刑事とマ刑事はいつから関係が深くなっていたのか
物語の最後にチャン刑事とマ刑事が恋仲になりました。彼らはいつから恋仲になっていたのでしょうか。
考えられる点としては、最初に潜伏した店でお互いに結婚した扱いになった時からだと考えられます。