雫は昴と幸せになり、沈んだ気持ちのまま日本での仕事は難しかったのかもしれません。
一度彼女のことを忘れて、アメリカで役者業に没頭しようとしたのではないかと考えられます。
夢に集中しようと考えていた
頼は昔から役者になることが夢でした。
最初は重なる両親の転勤によって諦めてしまいますが、雫と出会うことで可能性が生まれました。
舞台稽古の代役から監督から主演映画のオファーを貰い、次はハリウッドでオーディションの誘いが来る。
ハリウッドで成功した場合は更なるキャリアアップが望めるので大きなチャンスといえるでしょう。
このチャンスを逃さないために、彼は雫に何も言わずアメリカに行こうとしたのではないでしょうか。
作品が訴えたいこと
子供の頃から互いのトリコになっていた恋愛映画『あのコの、トリコ。』では、視聴者に何を訴えようとしているのでしょうか。
考えられる要素は2点です。
チャンスはいつ転がるか分からない
まず1つに「チャンスはいつ転がっているか分からない」ということでしょう。
雫が初めて演劇舞台の主演に抜擢された際に、稽古の時点で舞台の仕事が無くなりかけました。
頼は雫のために何ができるかを考え、稽古の代役を提案します。
結果、舞台稽古は滞りなく進み、無事に終わりを迎えました。そして頼に主演映画の話が来てはデビューにつながりました。
自分のキャリアアップにつながる出来事はいつ来るか分かりません。
チャンスがいつ来ても良いように、日頃から出来ることは何かと思考し続けるのが必要であると考えられます。
夢は追いかけるもの
この物語は恋愛映画であると共に、雫と頼が役者デビューをする過程を描いている作品ともいえます。
雫は自分が役者になりたいから出来る事をやり続け、頼は彼女を役者にするにはどうすれば良いかと考えていました。
そして頼が役者デビューすると決まった途端、彼は掴んだチャンスを物にしようと役者の仕事に励みます。
2人とも自分の夢を叶えようと動き続けているので、夢は追いかけるものだと訴えているのかもしれません。
まとめ
子供の頃から両思いだった2人が役者を目指しつつ恋愛していく『あのコの、トリコ。』。
主人公がヒロインを好きな作品かと思いきや、ヒロインも好きだったという展開の割とあるような作品といえるでしょう。
しかし、頼と雫が役者になろうと動く様は行動力の大事さを訴えているように見えます。