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【スナッチャーズ・フィーバー -喰われた町-】はPOVという出演者自らがカメラを回しながら撮影する方式を採用した作品です。
基本的にはホラー映画ですが、始めから最後まで緊迫感のある恐怖が襲いかかります。
謎解きは一切行われませんので、解釈は完全に観る人の想像力次第です。
恐怖の正体がわからず、先行きが全く予想できないことが一層の恐怖感をかき立てます。
襲いかかる何者かの目的は一体何なのでしょうか。可能な範囲で数々の謎に迫ってみましょう。
恐怖の正体と目的
ベスたちをいつもの日常からいきなりわけのわからない非日常に陥れる恐怖の正体は一体何なのでしょうか。
作品ではその正体が類推できる幾つかのヒントが提示されますが、明確な説明は一切行われません。
それらは何の目的でベスたちを追い詰めていくのかについても考察してみましょう。
病原体説
ベスたちが訪れた町ではインフルエンザが流行しています。
インフルエンザの病原体は耳から侵入して感染者の精神にも影響を及ぼすことが説明されます。
ベスたちが出会う人間離れしたモンスターは何らかの病原体に感染したのかも知れません。
そうであれば無目的に感染が広がるだけです。
かつてベスだった何者かはバスの中で「始まったの」と言って、他の乗客とともにアンに襲いかかります。
このシーンは何者かが何らかの目的をもって一連のことを始めたことを示しているのです。
であればインフルエンザのような病原体による感染症が恐怖の正体ではないと考えざるを得ないのではないでしょうか。
地球外生物説
物語では事故によってブラックホールが発生してしまったことが報じられます。
これが恐怖の原因になり得ると考えられるでしょうか。
ブラックホールは時空をねじ曲げます。
これが原因となってこれまで地球上に存在しなかった何者かが時間や空間を超えて出現したのかも知れません。
その何者かは何らかの目的をもって地球の人間たちに襲いかかった可能性があります。
であればベスだった何者が発した「始まったの」の意味が何となく見えてくるのではないでしょうか。
何者かの目的
何者かの目的は人間を内面から乗っ取り、その者になりすますことのようです。