これは親としての愛情を疑うセリフです。
お腹の子供までも武器として利用した彼女なので、母性は少なかったのかもしれません。
無人島という極限の状態がそうさせたのか、元々彼女がそういう人物だったのかは明かされないままとなっています。
ワタナベが救援依頼をしなかった理由
窪塚洋介演じるワタナベも無事に日本へ帰国出来ていますが、彼もまた救援要請を出していません。
彼はなぜ救援要請を出さなかったのでしょう。
元々一匹狼だった
彼は島にいた時から皆と馴染もうとはせず、一匹狼として生きています。
他人がどうなっても気にしない性格なのでしょう。
ワタナベにとって助ける対象は自分自身だけであり、他者はどうでもいいと思っていたのではないでしょうか。
一度裏切られていた彼は、脱出の際も他者がいることは黙っていたのかもしれません。
ヤクザとしての自分
原作ではヤクザなどから狙われており、逃げる為に脱走していることが詳しく描かれています。
ワタナベは元々、日の当たる場所で生活が出来ない人なのでしょう。
当然のことながら、救助要請をすれば自分の存在を世間にさらすことになります。
ワタナベは保身の為にも通報出来なかったと考察出来ます。
清子と示し合わせていた
ラストシーンで、チキの誕生日にワタナベも呼ばれていることが伺えます。
清子とワタナベは何らかの連絡手段を持っており、連絡を取り合っているのです。
救助要請をしないということは、脱走出来た3人で話し合ったことなのかもしれません。
チキとチータの父親は?
劇中では自分の思いを遂げる為に、中国人のヤンやGMこと森軍司にあなたの子供だと偽りを告げています。
実際にチキとチータの父親は誰なのでしょう。
本当の父親はヤン
チキとチータの本当の父親はヤンです。
劇中では明らかにされていませんが、清子は島での自分の立場を確立させるためにGMに嘘をついたのでしょう。
したたかに生きざる負えない清子の姿が描かれているのです。
原作となった小説ではチータが、自分の顔は「ヤンおじさんにそっくり」という言葉を残しています。
GMは気がついた
GMは清子に子供のことを告げられた時は、おそらく自分の子供であると信じたことでしょう。
しかし、チータが成長するにすれヤンの子供であることに気がついたのではないでしょうか。
それは実父ヤンも同じでしょう。
10年後の島では、愛情と共に複雑な心境が渦巻いていたのです。