物語はへウォンの笑顔を最後に映して終わります。なぜ彼女は最後に笑顔を浮かべたのでしょうか。
ここから予想される内容としては、母親が帰ってきたことを意味しているでしょう。
彼女が笑顔を浮かべる前は、自転車でツーリングする前に締めているであろう家の出入り口が開いていました。
家の出入り口が開いているということは、家の住人が誰かいることを示しています。
家の鍵を持っている人物は、へウォンを除けば母親だけでしょう。
母親が帰ってきたと考えた彼女は、自然と笑顔になってしまったのかもしれません。
作品が訴えたいこと
自然に囲まれた田舎で暮らす女性の姿を描いた物語『リトル・フォレスト 春夏秋冬』では、視聴者に何を訴えたいのでしょうか。
考えられる要素は3点です。
人生は自由に生きて良い
都会に住んでいたへウォンは就職や恋愛からの逃避、ジェハは会社が嫌になって地元の田舎に帰ってきました。
地元の田舎に居続けたウンスクは農協の上司にストレスを抱きながら働き続け、都会での暮らしに憧れを抱いています。
田舎に帰ってきたへウォンは収穫した野菜を使った料理を食べて問題から逃避。
ジェハは果樹園を始めて自分のやりたいことをやり、ウンスクは最終的にストレスが溜まる職場を退職。
そしてへウォンの母親は自分のやりたいことをやるために家出をしています。
無理に我慢するよりは、人生を自由に生きた方が良いと訴えているのではないでしょうか。
田舎で取れた食材で作ったご飯は美味しい
この物語では田舎で取れた食材を使った料理と、それを食べる人たちの描写が多くあります。
四季それぞれの旬の食材を使った料理が登場するため、季節毎の楽しみがあることが窺えるでしょう。
取れたての新鮮野菜を使っているわけですから、卸売業者から買った食材よりも美味しいご飯が作れると訴えているのかもしれません。
田舎での暮らし
この物語は田舎での料理に限らず、農作業に勤しむ人や自然の風景が多く描写されています。
それぞれの映像から感じられるのは田舎での自給自足の生活、豊かな自然に囲まれていることです。
都会での暮らしに疲れた人、田舎への移住を検討している人にどのような生活をしているのかを表現しているのかもしれません。
まとめ
都会に疲れた女性が田舎に帰ってきて生活する『リトル・フォレスト 春夏秋冬』。
綺麗な自然と新鮮な食材を使った料理が美味しく見える映像を多めに採用されており、田舎暮らしを検討している人に見て欲しい作品です。