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『本能寺ホテル』は、2017年に日本で公開された映画です。
主人公は綾瀬はるかが演じる倉本繭子。
繭子の婚約者である恭一の両親の金婚式の祝賀パーティーに出席するため、彼女が京都に訪れるのところから物語の始まりです。
予約していたホテルは手違いで泊まることができず、彼女は街を歩き回って見つけた本能寺ホテルに辿り着きます。
繭子がホテルの支配人から部屋の鍵を受け取ってエレベーターに乗ると、戦国時代の京にタイムスリップしてしまうのが物語の流れです。
こちらでは信長が歴史を変えなかった理由、なぜ婚約を解消したのか、ラストで支配人はどこに着いたのかを主に考察していきます。
信長が歴史を変えなかった理由
繭子は本能寺の変が起きる前日の織田信長と遭遇します。
未来からやってきた彼女は信長に謀反が起きることを伝えますが、彼は自らの運命を受け入れました。
なぜ歴史を変えようとしなかったのでしょうか。考えられる理由は2点です。
天下統一をする人は誰でも良い
1つ目は、天下統一をする人は誰でも良かったからです。
そもそもなぜ信長は天下統一をしようと考えたのでしょうか。
理由は、京の町民の笑顔を守ることにあると考えられます。
彼の理想は天下統一を行い、争いの無い世の中を作ることでした。
天下統一した主がいれば争いの種は無くなり、平和に生きられると考えたのでしょう。
信長は天下統一をする人になりたい訳ではなく、争いの無い世の中が作れたら自らの命を投げ出して良いと考えていたのかもしれません。
自分自身で天下統一を行うつもりであれば生存するために動きますし、自ら死を選ぶことは無いでしょう。
現代人の写った写真が笑顔だった
2つ目は、繭子が落としたパンフレットに写った写真の現代人が笑顔だったからです。
最初に繭子が戦国時代にタイムスリップした時、信長は彼女が現代から持ってきたパンフレットを手に入れます。
パンフレットには現代人の笑顔が写っており、まるで未来の人たちは幸せに過ごしているような写り方がされていました。
もし本能寺の変で信長が死ななければ、未来はどうなっていたのでしょうか。
繭子が未来から来た人間であることを知っている信長は、未来が変わることを恐れたのでしょう。
ほとんど確定している未来を変えないためにも、自らの運命を受け入れようと考えたのかもしれません。
なぜ繭子は婚約を解消した?
信長と別れて現代に戻った繭子は、恭一との婚約を解消しました。