3人はハリケーンから無事逃げ切れたのでしょうか。
本当は3人ともハリケーンの目の中を走り続けており、私たちが見せられていたのは、ウィルの妄想である可能性が考えられます。
理由としては強烈な暴風が迫っていたにも関わらず、勢いが弱くならずにハリケーンが消えてしまったからです。
あれだけ強いハリケーンだと言われていた中で、唐突に消えてしまうのは違和感しかありません。
ハリケーンの目の中で強盗団と争っていたのであれば、見えるのは夕日ではなく、真っ黒な積乱雲でしょう。
作品が訴えたいこと
巨大なハリケーンの中で強盗団と戦う『ワイルド・ストーム』では、視聴者に何を訴えたいのでしょうか。
考えられる要素は2点です。
自然の驚異を甘く見ないこと
1つ目は自然の脅威です。
本作ではハリケーンを扱っていますが、他の自然災害である津波や台風なども同じことがいえるでしょう。
武器を持った強盗団と対面してウィルが生きていられるのは、ハリケーンを利用したり津波に巻き込まれたりした結果です。
人間は自然災害を前にしては無力だと訴えているように考えられます。
地球温暖化の影響でハリケーンや台風は強くなる傾向にあるため、後に映画と同様の災害が生まれることも示唆しているのかもしれません。
命を大事にしよう
2つ目は命を大事にすることです。
何かしらの自然災害時、または被災地で起きると思われる火事場泥棒の姿を、この映画では強盗団として描いています。
この映画のようなハリケーンの真っ只中で強盗に走るのは極めて危険です。
物語の最後にあったように、火事場泥棒に走った強盗団は全員ハリケーンなどの自然災害に巻き込まれたりしながら死亡しています。
強盗は褒められない行為ですが、いかなる場合でも命を最優先にして欲しいと伝えたい意図があって作られた設定なのかもしれません。
まとめ
自然災害の恐ろしさと火事場泥棒の愚かさを描いた『ワイルド・ストーム』。
映画のようなハリケーンの発生は現実では稀ですが、地球温暖化の影響で発生率が高くなっている可能性はあります。
また、映画で行われているようなハリケーン内での戦闘は非常に危険なので、マネしないようにしましょう。
火事場泥棒を働く強盗団の末路を見ながら、命の大切さを考えさせてくれる作品です。