最初は触手の力を手に入れた柳沢の手によって体をボロボロにされ、彼を倒すために大量の力を消費して撃退に成功しました。
続けて柳沢の手によって重症を負ったカエデの蘇生術。
瀕死の状態から見事生還したわけですから、殺せんせーの力は残り僅かであったのが想像できます。
生徒の皆に触手を抑えられ、馬乗りになった渚がナイフで一刺し。
防衛省の管理下からも外れましたし、本当に死んだと見るのが妥当でしょう。
作品が訴えたいこと
異形の化け物が落ちこぼれ生徒たちを卒業に導く『暗殺教室~卒業編~』では、視聴者に何を訴えたいのでしょうか。
考えられる要素は2点です。
努力は過程が大事
学園内の3年E組は入った時点で終わりの烙印を押されていた学級でした。
生徒は皆、他のクラスや先生から受ける見下し行動の影響で自信のない人がほとんどです。
自信のない生徒たちに自信を与えたのが殺せんせーで、これまでの3年E組とは違って優秀な成績を残すようになっています。
そして殺せんせーが生きられる道を探すために薬の精製まで手を出し、完成に至りました。
結果は無念に終わりましたが、殺せんせーは生徒の努力を無駄だとは思っていません。
確かに結果は大事ですが、実際に移す行動力が大切だと訴えているように考えられます。
関わる人は性格を形成する
『死神』だった頃の殺せんせーは暗殺を通して闇の世界を生きてきた人物だと考えられます。
研究施設に捉えられた時は、あぐりを利用してでも脱出を試みていたのでしょう。
しかし、彼はあぐりと関わってから人を殺すことに積極的にはなりませんでした。
研究施設に来てからの彼は、以前よりも性格が丸くなったのではないでしょうか。
関わる人は個人の人格形成に左右されると訴えているように感じられます。
まとめ
元殺し屋の異形が暗殺を通して大切なことを伝える『暗殺教室~卒業編~』。
学校の教室で『暗殺』と物騒な言葉が出てくる作品ですが、生き方や考え方を視聴者に伝えてくれます。
実写映画第1弾の続きから始まる作品なので、卒業編を見た際には第1弾も目を通すのもおすすめです。
第1弾を見てから再び見直すと、本作で疑問に感じた部分が解消されるのかもしれません。