エティオンに蘇生させられたブリクストンはデッカードをも同じダークサイドに引き込もうとしていたのです。
「指導者」の正体
エティオンの目的やホブスたちとの因縁がわかったところで、そのエティオンを率いる「指導者」の正体に迫ってみましょう。
果たして「指導者」が誰であるのかがこの物語の最大の謎で、今後のシリーズへの期待を膨らませる要素です。
もちろん本当の正解は今後の作品を待つしかありませんが、幾つかの可能性を大胆に考察してみましょう。
過去のボスたちの誰か説
「指導者」はホブスと戦ったことがあると話しています。
であれば、ホブスたちがこれまで戦ってきた何人かのボスの一人が「指導者」の可能性が最も高いといえるのです。
多くのボスたちはホブスたちによって殺されていますので、候補者はさほど多くはないでしょう。
ただ、頭に銃弾を撃ち込まれたブリクストンが蘇生されているくらいですから、死んだはずのボスが生きていたとしても不思議ではありません。
ロック説
ラストシーンのCIA工作員ロックの振る舞いは如何にも不自然です。
膨大な数の襲撃者の死体が横たわる中、ロックはホブスに電話で新たなウィルスの出現を話します。
彼の顔についている血は明らかに彼自身のものではなさそうですが、輸血用の血液を持ってきてくれなどとホブスに話すのです。
そして、何よりおかしいのはロックによって襲撃者の一人の胸にレンガが突き立てられていることではないでしょうか。
とても人間業でなせることではありません。
彼がエティオンの「指導者」で、そのテクノロジーを使って改造人間になっていたとしたらどうでしょう。
そういえば、今回のミッションでホブスとデッカードを引きずり出し、二人が組むように仕向けたのはロックです。
彼らをまとめてダークサイドに引き込むための策略であったとしても不思議ではありません。
AI説
もう一つ、やや大胆な発想ですが、「指導者」が生身の人間ではなくAIだったという可能性も否定できません。
ここまでくれが最早これまでのワイルド・スピードではなく別路線のSF映画的になります。
「指導者」が「いつもおまえを見ている」とホブスに告げるシーンがあることから、以前登場した神の目である可能性もあるのです。
凄まじいテクノロジーやネットワークのコントロールに加えて、不要な人類を排除しようとする非人間的な思惑はAIであればうなずけます。
ホブスとショウが組んだわけ
この物語ではホブスとショウのスーパーコンボが最大の見物です。
普通に考えれば二人は水と油のように見え、とてもチームにはなりそうもありません。
でもクライマックスでは見事なスーパーコンボぶりを見せ、見事ブリクストンに勝利するのです。
彼らは意外な共通点も持っていそうです。二人がコンボを組めたわけを考察してみましょう。