もちろん二人とも類い希な強靱な肉体と凄まじい格闘スキルを持っています。
シリーズの売りであるカードライブテクニックも、それぞれ車の趣味は違うようですが超一流です。
でも二人の最大の共通点はその人間臭さ・家族への強い思いであることを忘れてはいけません。
これらは人間性の本質的な部分で表面上は見えにくいものです。
彼らはエティオンとの戦いを通じてにじみ出てくるお互いの共通点を無意識に感じたのではないでしょうか。
ブリクストンとの戦いの後「機械は人間に勝てない」という共通の納得感を二人は実感するのです。
「指導者」の陰謀
二人がコンビを組むことになったのはロックの差し金です。二人が自然にチームになることはあり得ませんでした。
ロックが「指導者」であるかどうかは別にしても、二人が組むことになった背景に「指導者」の思惑があった可能性は捨てきれません。
「指導者」は二人が欲しかったのです。何せ二人とも人間離れした能力の持ち主ですから、新人類の被験体としてはこれ以上ない存在なのです。
もちろんエティオンにとって二人はブリクストンを上回る戦力になることはいうまでもありません。
二人がブリクストンに勝てたのは
いくらホブスやショウであっても彼ら単独では恐らくブリクストンには勝てなかったことでしょう。
一人が殴られると同時にもう一人がブリクストンを殴るという作戦は打たれ強い彼らだからこそ成り立つ作戦です。
そしてその作戦は戦いの中で自然に生み出されたものでした。
忘れてはいけないのはブリクストンたちとの戦いには、強力な武器を持たないサモアの仲間たちの力があったことです。
人間の絆の力が機械化力に勝利したといえます。
差し入れのケーキ
ショウ兄妹は二人で刑務所の母親に面会しケーキの差し入れをしました。
このケーキは爆弾です。物語の最初にデッカードが一人で母親に面会した際の会話にその伏線があります。
母親は兄妹の和解を確認して脱獄することにしたのでしょう。
ショウ一家も役者が揃い、また何かしでかしてくれそうです。
ホブス親子はサモアの一族との絆を取り戻し、娘が描く家系樹も見事な枝振りになること間違いありません。
シリーズとは一線を画す【ワイルド・スピード/スーパーコンボ】
今回のワイルド・スピードは明らかに別路線の開始宣言です。ドミニクファミリーたちの活躍とは別のシリーズが始まる予感がします。
もちろん派手なーアクションは健在ですが、やや抑え気味でどちらかといえばスパイ・サスペンス色が強くなるかもしれません。
ただ、相変わらず派手なアクションと同時に人間同士の絆や家族愛の重要性を説くあたりはこれまでのシリーズと共通するようです。