指輪から溢れ出る力は魔法使いのガンダルフには見破られており、別れる前に指摘したのではないでしょうか。
ビルボはガンダルフが近くにいるタイミングで使う場面がありました。
この時に指輪から溢れる魔力を察したと考えられます。
ロード・オブ・ザ・リングの伏線
映画『ホビット』シリーズは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前日譚にあたる作品です。
『ロード・オブ・ザ・リング』の始まりはビルボの111歳誕生日から始まります。
久々の再会時に、ガンダルフは彼が老いていない事実に違和感を抱いていました。
また、彼はゴクリの存在や元所有者であることも知っています。
旅で通った場所を覚えていれば、魔法の指輪が誰の手に渡っているかも想像できるでしょう。
捨てたと聞いた指輪を実は持っていた展開とするために、別れる前に気付いたような演出にしたのではないでしょうか。
作品が訴えたいこと
『ホビット』シリーズの最終作である『ホビット 決戦のゆくえ』では、視聴者に何を訴えたいのでしょうか。
考えられる要素は2点です。
本当に大切なものと向き合う
『決戦のゆくえ』のトーリンは最初から竜の病におかされており、中盤まで財宝に執着しています。
アーケン石を探す時は仲間を疑い、ビルボが宝石をエルフや人間軍に渡したと知った際には彼を殺そうと考えました。
仲間の言葉には耳を傾けず、財宝を優先するような選択ばかりをしています。
普段の彼に戻ってからは自ら前線に立ち、闇の大軍勢総大将であるアゾクの元に少人数で向かっていきました。
欲望に目が眩み、本当に大切なものを忘れていた彼の姿を見ると、向き合う大切さを訴えていると考えられます。
価値ある物は人を魅了する
価値ある物とは、財宝やアーケン石を指しています。
最初のトーリンはアーケン石を意地でも求め、財宝はエスガロスの民に分けようとはしませんでした。
これまでの彼であれば約束は守りますし、仲間を大切にする心を持っています。
普段の彼を崩すほどに、価値ある財宝やアーケン石には人を変える力があると訴えていると考えられないでしょうか。
まとめ
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前作品である『ホビット 決戦のゆくえ』。
最後は『ロード・オブ・ザ・リング』の最初につながるような終わり方をしています。
『ホビット』シリーズを見た方には、続けて『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを見るのも良いでしょう。