下着だけでなく、リードと食事をしている場面でスーザンの身に付けていた時計や洋服も透明にはなりませんでした。
昔から透明人間を題材にした作品は多くありますが、そのほどんどは身体だけが透明で服はそのままでしたね。
スーザンの透明化もそれと同じですが、本作は作業服も宇宙嵐を受けたという設定で服も透明化できることになっています。
ここが他の透明人間と異なる箇所であり、ヒーロー作品らしさを感じる部分です。
なぜ異なる超能力が発動したのか
同じ宇宙嵐を浴びたにもかかわらず、ファンタスティック・フォーやヴィクターはそれぞれ違う能力に目覚めました。
これはどういった理由があるのでしょうか。
人間持つ可能性
生物の進化に宇宙嵐が影響を与えると考えて、リードやベンたちが浴びた宇宙嵐は彼らに超能力をもたらしました。
これは人間が進化した場合、次の形態が超力者であることを意味していると考えられます。
人間が過去の宇宙嵐で知能を進化させ、道具を使うことを覚えたとするならば次は道具に頼らない存在だということでしょう。
ジョニーの火を使う力、ベンの頑強な身体とパワー、スーザンのバリア、リードの伸縮自在の身体は道具から開放された人間を象徴していますね。
人間の背負った業
しかしこうした彼らの進化は、人間が背負い続ける業も内包しています。
それはどれだけ進化しても人間は争いから逃れられないということで、その象徴がドクター・ドゥームでした。
自分たちの力を平和のために使おうとするリードたちと反対に、私利私欲のために使おうとしたのがドゥームです。
その姿は文明を進化させてきても絶えず争いを繰り返してきた人類の歴史そのままの構図でした。
本作で一度は世界に平和が戻りましたが、争いはこれからも続いていくのです。
本作の後は「ファンタスティク・フォー: 銀河の危機」を
本作には続編が存在します。2007年に続編である「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」が公開されました。
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」から続く世界で、彼らの新しい戦いが描かれます。
原作の人気キャラクターであるシルバーサーファーとギャラクタスが登場し、物語のスケールが格段にアップした作品でした。
ドクター・ドゥームも登場し、地球だけに留まらない大規模な物語が展開されます。
また2015年にはジョシュ・トランク監督によるリブート版が公開されました。
スタッフ・キャストが一新された本作はそれ以前の作品とも違う映画となっていますので、興味を持たれた方はぜひご覧ください。