この描写からペイモンの復活には、三人の人間の首が必要だったと推測できるでしょう。
またこの三人は全てエレンの血筋に当たる人間でした。
これらの事実をまとめるとペイモンの復活の条件とは、エレンの血筋の人間三人が生贄になることです。
舌を鳴らす音の意味
チャーリーが「コッ」と舌を鳴らす音にはどんな意味があったのでしょうか。
この舌を鳴らす音はペイモンに取りつかれていた証だと考えられます。
根拠は窓から転落したピーターが目を覚ます場面にありました。
目覚めたピーターはチャーリーと同じように舌を鳴らしています。
この直前の場面で、ピーターの身体にペイモンの魂らしきものが入る描写がありました。
その直後にこの音が象徴的に使われていたことから考えても、舌なりこそペイモンの証とみて間違いないと思われます。
ペイモンとチャーリーの関係
ペイモンはなぜチャーリーにとりついていたのでしょうか。
アニーの発言
チャーリーは生まれた時でさえ泣かなかったとアニーは話していました。
通常では考えられないことですが、この時点で既にチャーリーはペイモンに取りつかれていたのでしょう。
カルト集団はチャーリーが生まれる前に、儀式を行っていたことになります。
またアニーによるとエレンは、自分が授乳させようとするほどチャーリーのことを溺愛していました。
これもチャーリーの中にペイモンがいたからだと考えれば辻褄が合います。
女性にも取りつけるペイモン
本作を一度観ただけではペイモンは男性にしか取りつけないと思われるかもしれません。
しかしペイモンは女性にも取りつくことができます。エレンの遺物の中にあった書物にそのことが記載されていました。
それによると器となる人間の性別は問わない代わりに、最も有効な器は男性であると記載してあります。
このことから女性に取りついた状態では、ペイモンはその力を100%引き出せないことが窺えますね。
完全なペイモンの力を欲するカルト集団にとって、チャーリーの中にペイモンがいるのは由々しき事態です。
そのためチャーリーは犠牲になってしまいましたが、ペイモン以上に人間の底知れない恐ろしさが伝わってくる描写でした。
チャールズの自殺の謎
アニーの兄であるチャールズは自殺をしていました。その背景には何があったのでしょうか。
母の企みに気づいていた
チャールズの遺書は、エレンがチャールズの中に何者かを招き入れようとしたと書かれていました。
このことはアニーがセラピーに訪れた場面で、アニーの口から語られています。
チャールズはエレンが自分を使って、何かを企んでいることに気が付いていました。