出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07N475NM2/cinema-notes-22

悪魔を題材にした映画は「エクソシスト」を筆頭に数多く存在します。

2018年に公開された「ヘレディタリー/継承」もそんな映画の一つでした。

一見すると観客を視覚的に恐がらせる演出に目が行きがちですが、綿密な伏線があちこちに張られたホラー映画です。

本作が長編映画初監督となったアリ・アスターは、二時間近くある本作を見事にまとめ上げる手腕を発揮しました。

序盤で存在感を発揮したチャーリーは事故によりあっさりと物語から退場します。

チャーリーは作中で舌を鳴らしていましたね。その音は映画全体を象徴する音でした。

この記事では彼女が事故に遭った理由と舌を鳴らす音の意味を考察します。

またアニーの兄であるチャールズの自殺の謎にも迫りました。

チャーリーが事故に遭った理由

チャーリーが事故に遭った理由は一体何だったのでしょうか。

事故はカルト集団の仕業

イルマフィア陰謀論
終盤で明らかになりますが、チャーリーの祖母エレンは悪魔崇拝者の女王的存在でした。

彼らの目的はピーターを依り代にして、悪魔ペイモンを復活させることです。

そのためにはピーターを身体も心も徹底的に追いつめる必要がありました。

その計画の一部としてチャーリーは、事故に見せかけて殺されてしまったのです。

チャーリーの事故は、正確にはカルト集団による計画的な殺人でした。

カルト集団の仕業である根拠

図解 悪魔学 (F-Files No.027)
チャーリーが事故に遭った場面で、一瞬ですが電柱に刻まれているペイモンの紋章が見えます。

動物の死骸を避けようとしてピーターは事故を起こしましたが、それもカルト集団が置いたものでしょう。

カルト集団は常にピーターを監視しています。

本作はカルト集団に常に監視されていた家族の物語でした。

ペイモンについて

作中で鍵を握る存在である悪魔ペイモンとは何なのでしょうか。

実在の伝承

悪魔の話 (講談社学術文庫)
ペイモンまたはパイモンとも呼ばれるこの存在は、ヨーロッパの伝承に実在する悪魔です。

映画の中では人間に知恵を与える存在として、カルト集団に崇拝されていました。

カルト集団はペイモンの力によって、自分たちが絶大な権力と利益を得られると信じ込んでいます。

そのため彼らはどうしてもペイモンを復活させたかったのでした。

三つの首

悪魔の事典
本作にはペイモンの絵が登場しました。注目したいのは、ペイモンが三つの首をぶら下げているところです。

本作では首をはねられた人物が祖母のエレン、アニー、チャーリーと三人いました。