この遺書はチャールズのエレンに対するせめてもの抵抗であったとも解釈できます。
自殺の理由
正確な真意は不明ですが、統合失調症を患っていたことから精神的要因が重なりチャールズは自殺したと考えられます。
チャーリーにペイモンを取りつかせたことから、チャールズに憑依させようとしたエレンの計画は失敗したということでしょう。
ペイモンの召喚にはエレンの血筋三人の生贄が必要です。その時は揃えられなかったのかもしれません。
また召喚には器を徹底的に弱らせなければならないことがポイントです。
最初から精神的に不安定だったチャールズは、それが功を奏してエレンも精神的支配ができなかったのではないでしょうか。
逆に通常の精神状態であるピーターは、様々な企みにより次第に追いつめられて器となってしまいました。
チャールズとチャーリー
チャーリーとはチャールズの短縮形ですが、エレンがチャーリーに男の子になって欲しいと考えこの名前にしたと推測できます。
チャールズを失っていたこともあり、新しい男児の誕生はエレンにとって悲願だったのでしょう。
しかし生まれた子供は女の子でした。
エレンは落胆したと思われますが、それでもペイモンを宿していることと多少は一人の祖母としての愛情もあったと思われます。
なぜ最初からピーターに取りつかせなかったのか
しかしここで一つ疑問が残ります。
時間をかけて行われたピーターの乗っ取り計画ですが、なぜピーターが生まれた段階で行われなかったのでしょうか。
その鍵はセラピーに来たアニーの言葉の中にあります。アニーによるとエレンは人を操ろうとする部分がありました。
それに気づいたスティーブが、エレンをピーターに一切近づけさせなかったことが語られています。
そのためエレンはピーターに儀式を行うことができなかったのでしょう。
このことから遠方から儀式を行うことは不可能であると窺えますね。
映画の時期になってカルト集団の計画が動き出したことについてですが、エレンの死がきっかけと考えられます。
リーダーではあっても認知症を患っていたエレンには、組織を指揮することができなくなっていました。
アニーに近づいてきたジョーンは、エレンの右腕的な存在でした。
そのためエレンが死んだ段階で組織のリーダーがジョーンに変わり、彼女の指揮で計画が始まったと推測できます。