誰もがやめていた「考える」という行為が復活し、それにより島は争いの無い島へと変わっていきました。
これはジャスパーとクロースが起こしたクリスマスの奇蹟です。
ジャスパーの決意
物語を通して主人公・ジャスパーは大きく成長しました。
最初は家に帰りたくて仕方のなかった彼が、むかえの船から降りて島に残っていた場面は彼の変化を強く表しています。
彼が島に残る決意を固めたのは、ここでの経験がそれまでの人生では得られないことばかりであったためです。
恵まれた境遇で育ったジャスパーは、自分の力で何かをやり遂げるという経験をしたことがありませんでした。
物語冒頭の怠惰な性格の彼がそのことを表しています。
そんな彼が島にやってきて、様々な困難を乗り越えて島を愛していくようになりました。
またアルバやクロースといった出会いに恵まれたこともプラスに作用したのでしょう。
大切な人ができたジャスパーにとって、島はかけがえのない場所です。
そうした出来事により成長した結果、ジャスパーは島に残る決意を固めました。
クロースを見た後はこの映画も
サンタクロースの起源を独自の解釈で描いたクロースですが、本作を見た後は以下の作品を鑑賞されてはいかがでしょうか。
怪盗グルーの月泥棒3D
本作はクロースと関係のある作品であり、クロースで監督を務めたセルジオ・パブロスが原案と製作総指揮を担当しました。
クロースと共通する要素として、主人公が人との出会いによって変化していく点があります。
主人公・グルーは子供嫌いの怪盗であり、子どもをメインターゲットにした作品の主人公としては意外な感じを受けますね。
その辺りは、最初はとにかく怠惰な正確であったジャスパーと共通しています。
しかしグルーも物語の中で、様々な出来事と出会いを経て成長していきました。
そして最後には温かいエンディングが待つのですが、クロースの穏やかな物語に感動された方は一見の価値のある映画です。
ジングル・オール・ザ・ウェイ
本作は1996年に公開されたアメリカのコメディ映画で、仕事人間の父親が子どもへのクリスマスプレゼントを手に入れるために奮戦するストーリーです。
主演がアーノルド・シュワルツェネッガーであり、肉体派俳優の彼とコメディというギャップが楽しい作品でした。
子どもたちにとってクリスマスプレゼントは特別なものです。それをくれる両親は本当のサンタです。
本作の主人公の姿に、クロースを重ねてみると別々の映画であっても一つの歴史を感じることができるのではないでしょうか。