【A.I.】の作品では、死んだも同然の状態に陥ってしまった不治の病を患った昏睡状態の実際の息子への「両親の限りのない喪失感と失望を救う存在」と「両親からの愛を受け取る対象」としてデイヴィッドはスウィントン夫妻に試験的に養子として贈られるのです。

作品では、スウィントン夫妻の実の息子が奇跡的に回復することでデイヴィッド家族の関わり方が「愛の対象」から「邪魔な存在」に大きく変化したことが明確に描かれています。

「人間とロボット」ではどちらの価値が高い?

デイヴィッドは外観も感情もスウィントン夫妻の実の息子にそして「人間」そっくりにつくられた「少年型次世代ロボット」です。

「ロボット」と言わなければ、人間の子どもとの差は分からないほどの完成度です。

しかし、それにも関わらずスウィントン夫妻らは実の息子とデイヴィッドの「2人を愛する」という選択をしませんでした。

ロボットであるデイヴィッドを「捨てる」ということを選択しました。

この描写にもスピルバーグ監督が大きな疑問と課題を視聴者に投げかけているように感じます。

少年が「所有物」として描かれている

ハーレイ・ジョエル・オスメント ジュード・ロー A.I. 47811写真 25X20cm
デイヴィッドは「感情」をインプットされ「人を愛すること」をプログラムされています。

しかし、スウィントン夫妻が「実の息子」にとって最良の環境となるようにデイヴィッドを処分することを選んだことは、人間の愚かさや残虐さを強烈に印象付けるものになっています。

試験的に養子として迎えたデイヴィッドは、実の息子の覚醒によって一瞬で「家族」から「所有物」に変化してしまったのです。

このシーンからも「愛」とは何かを今一度考えるべきであるというスピルバーグ監督のメッセージが伝わってきます。

「愛」とは?

ハーレイ・ジョエル・オスメント スピルバーグ A.I. 47866写真 25X20cm

【A.I.】の作品は観る人たちにあらゆる疑問を投げかけながら解決するべき問題点を提示しています。

特に作品全体を通してテーマになっていることは「愛」です。

ロボットが「愛」という感情を与えられると人間よりも一途にそして「忠実」に愛を求めることがデイヴィッドを通して描かれています。

人間によってもたらされた「愛の悲劇」

デイヴィッドが「人間の心変わりで愛されない」ことを「ロボットだから愛されない」と考えていること。

ピノキオのように人間になることができたとしても決してかなうことのないという真実。

作品中では、この人間の身勝手さがデイヴィッドの悲劇の大きさをより強く印象付けています。

もう一度「愛」について考えるべき時代に

デイヴィッドの悲劇を繰り返さないためにも人間は「愛」について考え、「人間」の概念も見直す必要がある時代を迎えているのかもしれません。

みなさんはロボットを「愛し続けること」はできますか?

【A.I.】は鑑賞する人ごとに異なる魅力も

A. I. (吹替版)

今回は、【A.I.】について詳しくご紹介しましたがいかがでしたか?

【A.I.】はそれぞれのライフステージによって見え方が異なる作品です。

森の中に置き去りにしていくシーンの一つをとっても、子供の期待に応えられない親としての罪悪感、殺されるくらいなら少しでも生き延びてほしいという想いもただのワガママと思えない人もいるでしょう。

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