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【ジオストーム】は 「GODZILLA」の脚本家ディーン・デブリンの初監督作品です。
全世界で続発する未曾有の異常気象をコントロールすべく、世界各国が協力し完成した気象コントロールシステム「ダッチボーイ」。
運用も軌道に乗り、異常気象が撲滅されると思われた矢先、「彼」は前代未聞の暴走を始めてしまいます。
その裏に渦巻く権力者たちの恐ろしい思惑の正体とは…⁉︎地球の命運は…⁉︎じっくりと解説していきます。
ディーン・デヴリン監督の災害描写に込めた想いとは?
ここ何年かの全世界的な異常気象への警鐘
全世界的に未曾有の異常気象がエスカレートしてきています。
特に、数年前のニューオリンズの暴風雨や、フランスの摂氏45℃!の熱波などです。
映画では、「ダッチボーイ」システムにより地球規模で管理されています。
実際のところ2019年現在の人間のテクノロジーでは、明日の予測すらできていません。
人間の愚かさは変わっていない
80年代終盤から90年代初頭にかけて地球温暖化が全世界的に叫ばれていました。
オゾンホールに穴が空き、北極と南極の氷が溶けて全世界が海に沈む危機だとか、荒唐無稽な仮説を振りかざした自称科学者が日本でも沢山居ました。
今、その人たちに本作を観た感想を訊きたいですね。
撮影場所に銀座が選ばれた理由
何故、銀座なのか?
本作では、ダッチボーイにウイルスが侵入したためシステムが暴走してしまいました。
アフガニスタン、香港、NY、ムンバイ、リオデジャネイロ、モスクワなどで実際に想定しうるトラブルが、巧妙に描写されていました。
日本では銀座がセレクトされました。しかし何故銀座なのか?とはこの場面を観た日本人の誰もが思うところです。
ディーン・デヴリン監督はインタビューで「日本を代表する街で、恐怖の演出に最適であった」と証言しています。
彼は日本通で知られ、ハリウッド版「GODZILLA(98年)」の脚本も手がけたので、説得力があります。
銀座四丁目の交差点で、バスを直径5メートルはある雹(ひょう)が襲い、人々が逃げまとう場面がVFXを駆使しリアルに描かれています。