冒頭に現れたエンジニアが巨人という時点でピンときている方もいるかもしれません。
時系列に沿ってストーリーを追うと、関係性が随所に現れています。
続々と現れる「知的生命体」の痕跡、エイリアンの登場
頭部を切り落とされた巨人との遭遇
惑星LV223を探索するエリザベスたちは、洞窟内で頭部を切り離された巨人の遺体を発見し、調査によりそれが人類と同じDNAを持つことを知ります。
この生命体が人類の創造主だと仮定した科学者たちは、これを「エンジニア」と呼ぶことに。
一方で、作中で不審な別行動が目立つアンドロイド「デイヴィッド」は、洞窟内で見つけた無数の壺をプロメテウス号へ持ち帰ります。
洞窟内に残された二人に寄生するエイリアン
探索チームから外れた2人の研究者たちは、洞窟の中で迷い取り残されてしまいます。
彼らは洞窟内で遭遇したエイリアンの幼虫に襲われます。
一人は酸性の血を浴びてヘルメットが顔面にへばりつき凶暴化、もう一人はエイリアンが完全に体内に入り込み死んでしまう。
酸をかけられた男は完全にエイリアンに寄生されたようで、超人的なパワーで他の研究者たちを殴り殺す様には恐怖を感じずにはいられません。
黒い液体、そしてエイリアンの受胎と堕胎
デイヴィッドは洞窟で見つけた壺の中から黒い液体を採取し、ワインの中へ混入。そしてなにも知らないチャーリーに飲ませます。
十字架のジョーク、そしてチャーリーの身体に現れる異変
恋人同士でもあるエリザベスとチャーリーのベッドシーンで次のような会話が交わされます。
「エンジニアが人類の祖先よ」「じゃあその十字架を外せよ」
これはエンジニアが人類の創造主であるとすれば、キリスト教が完全に否定されるということを強調しているのです。
さらに、このシーンではエリザベスが不妊であることが明かされますが、なぜこのストーリーで急に不妊の話が出てくるのか。
その理由はすぐ、悲しい結果とともに明かされることになりました。
翌日、体調を崩していたチャーリーの顔はどんどん黒ずみ、感染を恐れた仲間により殺されてしまいます。
エリザベスの妊娠と彼女から誕生したエイリアン
血液検査の結果、エリザベスはデイヴィッドに妊娠していると伝えられます。
しかし、ことがおきたのはたった10時間前。
しかも不妊ということもあり、怪しむエリザベスにデイヴィッドは「人間の子供ではない」と告げます。
堕胎を試みる彼女。その間にもお腹は瞬く間に大きくなり、なにかが皮膚を突き破ろうとします。
無事に間に合った手術によって取り出されたのは、小さなイカに似た4本足のエイリアンでした。
エンジニアの目的とエリザベスの未来
エンジニアの目的は地球へ行くことだった!?
一同は、エンジニアにどうしても会いたいウェイランドと共に、デイヴィッドが発見した宇宙船の内部にいるエンジニアの元へ向かいます。