船長ヤネックとエリザベスはこの星がエンジニアの星ではなく、大量兵器を作るための軍事施設なのではないかと仮定。
コールドスリープから目覚めたエンジニアは、デイヴィッドの頭部を引きちぎりウェイランドを殺すと、宇宙船の操縦席に座り目的地を地球へ設定しました。
その報告を受けたプロメテウス号に残ったメンバーは、地球を守るべく自らを犠牲に体当たりでエンジニアの乗った宇宙船を墜落させることに成功しました。
エリザベスとデイヴィッドの未来、そしてあのエイリアンの誕生
墜落した宇宙船から生存したエンジニア。
ですが、エリザベスの機転により彼女の体内から生まれたイカのようなエイリアンによって息の根を止められます。
しかし、その胸からはエンジニアシリーズファンにはおなじみの、後頭部が尖った、黒いエイリアンが誕生したのでした。
一方その頃、デイヴィッドの通信を拾い頭部を回収したエリザベスは別の宇宙船でエンジニアの星を目指すことに。
「人間を創って滅ぼそうとした意味を知りたい。その義務がある」というエリザベスに、「意味が分からない」というデイヴィッド。
そしてそれに対する「それが人間とロボットの差よ」というセリフ。
これは、自らの創造主を知るアンドロイドと、人類最大の謎である誕生の秘密を追い求める人間の違いを象徴するシーンだったのではないでしょうか。
本作における「プロメテウスの火」とは何だったのか?
本作で人間を創りだした神は「エンジニア」というエイリアンでした。
彼らは、太古の地球に人間の元となるDNAだけでなく、今回の探索のきっかけとなる惑星LV223への足掛かりとなる暗号を残しています。
なぜわざわざ人類を想像したにもかかわらず、惑星LV223では兵器のようなものを作り、さらには呼び寄せることをしたのでしょう?
「プロメテウス=神=創造主=エンジニア」だとすると、エンジニアが与えてしまったものは「人類創造の息吹」ではないでしょうか。
エンジニアは、自らが創造した人間がやがて進化し、LV223までたどり着くことを見越して、襲来に備えていたのかもしれません。
本作で真相が語られることはありませんが、続編である「エイリアン:コヴェナント」ではエリザベスとデイヴィッドのその後が描かれています。
さらにはさらなる続編も期待できるエンディングが用意されています。