しかし実際のところ、ルークの叔母は「いつか騎士の道に進むのでは」とルークの運命を半ば悟っていたように見えました。
学校を卒業して士官学校に入学し、反乱軍に入隊したいと言うルークを、何かにつけて家業を手伝わせ決断を先延ばしにさせていました。
叔母の「育ての親」としての本能を感じさせるような描写がありました。
平穏無事な日常を送らせたいと強く望んでたことがわかりますね。
ルークが、農作業を手伝わせるために購入したロボット、R2D2。
ある日、父の同僚であったジェダイの騎士、オビ=ワン(ベン)・ケノービへの、レイア姫からの伝言を偶然観てしまいました。
それがきっかけとなり、街のはずれで隠居同然だったベンに直接会いに行き、父親の秘話を知り、フォースとも出会うことになったのです。
オビ・ワン・ケノービ(アレックギネス)は、生き別れたルークの父親アナキンの同僚のジェダイの騎士でした。
彼が、結果的にルークをジェダイの道に誘うことになります。
ルークの生涯的なテーマとは?
ルークに課せられた課題とは
「いつまでも師匠(オビ=ワンや、ヨーダ)の言いなりではなく、自立して一人前のジェダイになること。」
トリロジー(エピソードⅣからⅥ)に限ると、これが、この戦いでルークに課せられた最大の課題でした。
徐々に明らかになるダース・ベイダーの正体(ダークサイドに堕ちたアナキン=誰あろうルークの父親その人)との対決と葛藤。
実の妹であるレイア姫との邂逅。
このルークにしか起こりえない運命的な、血筋のしがらみと対峙することで、ルークは精神的にも急激に成長していきました。
最後には自身の手で父親=ダース・ベイダーを倒し、文字通り一人前のジェダイの騎士になり得たのです。
オビ=ワンの死でルークは何を得たのか?
ジェダイの騎士となる決断
ルークは帝国軍に育ての叔父夫婦を殺され、住まいも壊滅されてしまいました。
衝動的にオビ=ワンと共に、レイア姫を帝国軍から救出するための旅に出ることになります。
ルークは、旅に出た当初はフォースを体得してジェダイの騎士になることについては、まだ半信半疑で本腰が入らない印象でした。
しかしデス・スターからの脱出直前、ダースベイダーと一騎打ちをしたオビ=ワンがとどめの一撃を受けるのを目撃してしまいます。
オビ=ワンが姿を消した直後から、ルークの心にオビ=ワンの声が聴こえるようになりました。
「Ⅳ」のクライマックスの空中戦の肝心な場面で、ベンの声がルークの迷いを解き反乱軍の勝利を導きました。
オビ=ワンは自らの死で、ルークがジェダイの騎士として独立独歩で歩み始める最大のきっかけを与えました。
そしてルークは自らの手で、それを見事に勝ちとった、といえるでしょう。