出るときは寒くなる
強い心残りがあるときえない
引用:シックスセンス/配給会社:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ 東宝東和
上記が劇中での死者に関する決まり事になっています。
上記を踏まえたうえで、結末を知って観直してみると、マルコムが死者だということが一目瞭然なのです。
マルコムの服装や行動が示す伏線
劇中でマルコムに注意して観ていると、何点か不自な点が見えてきます。
同じ服をずっときている
劇中では死者は死んだときに触れていた服しか着用出来ない、というルールがあります。
確かにマルコムは青いシャツとトレーナーとコートしか着用していません。
撃たれたときに着用していたのはシャツとズボンですが、中盤に青いトレーナーも着ています。
ここで疑問が湧きますが、よく観ると冒頭でアンナはマルコムにトレーナーを渡していたのです。
彼の服装は劇中でまるで着替えたかのように演出されています。
しかし、結末を知ってから観返すと同じ服を着ていることに気が付くはずです。
腹部を押さえる仕草
劇中で外を歩くマルコムは不自然に左手でお腹を押さえています。
これもまた彼が撃たれて死んでしまった伏線となっています。
左手の位置を観ると、そこはまさに彼が撃たれた場所と一致しているのです。
マルコムが扉を開けるシーンがない
劇中のどのシーンでもマルコムが扉を開ける直前でカメラは切り代わっています。
しかし次のカットでは、マルコムはすでに部屋の中にいるのです。
彼が書斎に入るシーンで、鍵を持っていないことを示す仕草をしていますが、その後彼は部屋の中に入っています。
死者である彼にはドアを開閉することができません。
しかし、死者は行きたいところへ行けるのでドアから入る必要がありません。
彼はすでに死んでいるので通り抜けが出来るという伏線になっています。
赤色は「死」への警告
劇中には「赤」が巧みに使用されています。
まるでポイントカラーのような「赤」が示すものは一体何でしょう。
「死者」に近い事を示す
コールの身に着けているものが赤い時、確実に幽霊に会います。
マルコムが追いかけるシーンで、ドアや壁や階段が赤い色に塗られていたのは結末の伏線にもつながる色使いです。
レストランにいたアンナが赤いドレスを着ていたのも、書斎へ通じるドアノブが赤かったのもマルコムが近くにいたからといえます。
また学校に到着したコールが中に入ろうとしなかった時、学校の壁は赤でした。