勿論真犯人も公表されていったはずです。
自分の為に犠牲になってしまった妻ヘレンを想いながら、彼は生きていくことでしょう。
本作は派手なアクションとサスペンス性に目がいきがちです。
しかしキンブルの姿には警察の誤認逮捕が無実の命を奪うという、恐ろしいメッセージ性も隠れていました。
人気シリーズを制覇したい
『逃亡者』には元になった小説があります。
タイトルを変えてあるものも含めると、本作をベースにした作品は数多く製作されています。
サム・シェパード事件
本作は1954年に実際に起きた「サム・シェパード事件」という冤罪事件をベースに脚色された小説が原作となっています。
アメリカ・オハイオ州でサミュエル・シェパード医師がその妻を殺害したとして逮捕された事件です。
原作を読んでから本作を観返してみるのもいいかもしれません。
更に、「逃亡者」は1963年から67年までアメリカABCでテレビドラマとして4シーズンもの間放送されていました。
映画ではぎゅっと短縮されたストーリーになっているので、もっとじっくり観てみたい人はドラマ版がオススメです。
スピンオフ作品
スピンオフ作品としてジェラードを主役とした『逃亡者』の続編が出ています。
それは1998年公開の『追跡者』です。
キンブルはを演じたハリソン・フォードが出演していないのが残念ですが、こちらは追う者を主役にしています。
『追跡者』を観ることで、ジェラルドがどんな気持ちでキンブルを追っていたのかを感じることが出来るのではないでしょうか。
追う者と追われる者という真逆の立場を描いた映画は、比較しながら楽しむことが出来る作品です。
王道の物語だからこそ面白い
唯一の味方が黒幕だったという、『逃亡者』はいわば王道のサスペンスストーリーといえます。
伏線を読み込んでいくと、なぜあの時気が付かなかったのだろうと観返したくなる作品なのです。
『逃亡者』は『追撃者』と合わせて観ると、何度も楽しめる映画になるのではないでしょうか。
王道サスペンスを堪能したい人には是非お勧めしたい作品です。