誰も僕に依存してこない
自由で気ままだが安らぎはない
僕には何も持っていないんだ
映画名:アルフィー/配給会社:パラマウントピクチャーズ
自分の愛した女性たちが、砂のように去っていく現状を目の当たりにして彼はおかれた立場を理解しました。
このセリフの後の彼の行動は描かれておらず、観る者に委ねられています。
願わくば、素敵な女性と巡り合い素敵な家庭を築いていってほしいものです。
主題歌が語る彼の今後
本作品の主題歌は「Old Habits Die Hard(古い習慣は改まらない)」です。
この主題歌が彼の未来を示唆しているようにも聴こえます。
彼の惚れやすく冷めやすい性格はまさにHabits(悪癖)ではないでしょうか。
もしかしたら彼は、この先も女性を本気で愛することが出来ないのかもしれません。
1966年版映画のラストに描かれていた
本作は1966年にマイケル・ケインが主演した同名映画のリメイク版です。
1966年版のラストシーンには、アルフィーの前に前恋人の人妻シンディー(本作でいうドリー)が現れます。
そして二人は夜の中に消えていくのですが……。
やはりアルフィーは自分の寂しさを埋める為に女性と関係を持っています。
彼の寂しい人生はしばらく続きそうです。
興味のある人は旧作を鑑賞してみると、アルフィーの心情がより深く理解できるかもしれません。
人生の愛情を考えさせられる作品
アルフィーはプレイボーイを気取りながらも、孤独に耐えられない弱さを持っている男性です。
自分の孤独感を埋める為に女性を求めているようにも感じます。
軽薄な男性であるにも関わらず、どこか憎めないアルフィ―は男女間の愛情とはなにかを問いかける作品でした。