しかし、ボロボロになりながらも何度も立ち上がり大切な人たちを守る姿こそが、真のヒーローなのでしょう。
比呂美の正体はZQNの宿主
逃げ惑う人々の中で出会った比呂美は、隣の家の赤ちゃんに噛まれた存在として登場します。
普通のZQNとは違う存在
森の中で発症した比呂美は、圧倒的な強さで英雄を助けています。
このシーンを観る限り彼女の異常な力はZQNの証でもありますが、人を襲うこともなく自我を保っているように見えます。
明らかに彼女は他のZQNとは異なる存在なのです。
ZQNの宿主だった?
映画では描かれていませんが、原作で比呂美は巨大なZQNの宿主になっています。
劇中で感染症のような扱いで描かれていましたが、原作ではZQNは意思を持ちひとつになるという目的を持っているのです。
映画は完結した世界ではなく、逃げ延びた現状で終わりを迎えています。
比呂美の正体も謎のまま幕を閉じてしまいました。
比呂美は半感染者
考察していくと、彼女は最後に生前のセリフを口にしています。
赤ちゃんの歯はまだ小さく、感染経路も母乳の可能性があり比呂美にはZQNのウイルスが少しだけ流れていたということになります。
人間の血液の方が多く流れており、生前の記憶が手伝って正気を保っているのかもしれません。
大型ZQNが英雄を捕まえなかった理由
英雄は元陸上選手の大型ZQNに襲われますが、何とか逃げ切ることが出来きています。
なぜ彼は逃げ切ることが出来たのでしょう。
英雄には敵わないと思った
劇中の大型ZQNは予測不可能な動きをし英雄の弾も致命傷になりません。
しかし英雄はひるむことなく戦うことで、あきらめないという根性を示しています。
元陸上選手である大型ZQNにとって、あきらめない英雄の姿に負けを感じたのかもしれません。
大型ZQNは英雄には敵わないと感じターゲットから外したのでしょう。
ZQNにも直感というものが存在した
ZQN(ゾキュン)はみな過去の記憶の中に生きている
引用:アイアムアヒーロー/配給会社:東宝
藪のセリフですが、基本的にZQNは過去の習慣や執着したことに関する言動を繰り返します。
この大型ZQNも近くの大学での陸上選手だったために、足が速く、高く跳んでいました。
しかし英雄と争う中で、直感的に英雄よりも先に女性の方が弱いということを感じたのではないでしょうか。
ずっと、英雄に向かってきていたZQNが突然矛先を変えたことから理性はなくとも直感は働いたと考えることができます。
原作を知ると観方が変わる
原作と映画では少々設定が異なっていました。
比呂美の描かれ方
比呂美は本作で感染しきれていない女子高生という存在でしかありませんでした。