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奥浩哉原作の漫画を実写化させた『GANTZ』は、2011年に公開された映画です。
原作ファンも多いことから公開当初より高い人気を誇っており、全編後編の二部作に分れて構成されていました。
前編とされる『GANTZ』では、なぜ死者を兵士として使うのか、人間が先に攻撃をしたわけを徹底考察していきます。
そして、謎多き黒球GANTZの存在意義に迫っていきましょう。
GANTZの存在意義とは何か
劇中の重要アイテム黒球GANTZに関しての、詳細は作品中で語られることはありませんでした。
ゆえに、その正体には様々な思いがめぐらされています。
映画版では星人を倒すため存在している
本作を観ていくと地球へとやってきた異星人を倒すために作られたものと紐解くことが可能です。
GANTZによって強化スーツや武器を与えられたり、転送されたりとかなりのハイスペック器具といえます。
しかし、明確に詳細が描かれていない為その存在意義を知るには原作を確認する必要があるのです。
ドイツで作製された兵器
原作には、GANTZは地球外の生命体が作り出したものだと明かされています。
地球にも来るであろう強敵を倒す為に作られ、彼らを宇宙から絶滅させるために製造方法を地球人に伝授したということです。
そしてドイツで作られるGANTZは、複数個存在しています。
しかし原作でも、明確な存在意義は描かれていませんでした。
人間をエネルギー源にしている
GANTZの中には、男性が一人昏睡状態で入っていますが、人間がエネルギー源になっているという斬新な設定です。
おそらく、この男性も一度死んだ人間ではないでしょうか。
そして、GANTZが人間をエネルギー源にしているという設定は後編の『GANTZ PERFECT ANSWER』に繋がる伏線となっています。
前編には描かれていないのですが、このGANTZは中にいる人間の意思を反映しているようです。
GANTZはゲーム?
100点を貯めるゲームのように描かれていたGANTZの指令ですが、命を懸けたゲームとして描かれたのはなぜでしょう。
死者にもチャンスを与えている
GANTZは死んでしまった人間を戦わせています。
ゲームのように働きに応じてポイントを与えていますが、このポイントはいうまでもなく兵士としての活躍を意味しています。
沢山活躍してくれた人間には、ご褒美として命の選択という神の領域を与えられるのです。
死を沢山与えたものが、生を得ることが出来る。
人間の強欲さや非道さが見え隠れしています。
自分の命を懸けたゲーム
生き物は一度死んでしまったら生き返ることはありません。