またケネディ大統領の演説を聞いた母がロンにいう下記のセリフはラストシーンへの伏線になります。
お前が大勢の人々の前で演説をしている夢をみた
引用元:7月4日に生まれて/配給会社:ユニバーサル映画
また、この時のケネディ大統領の下記のセリフも、伏線になっているという見方もあります。
皆さんがこの国の為に尽くすのです
引用元:7月4日に生まれて/配給会社:ユニバーサル映画
ロンは理解されないことに怒りを感じた
愛国心の強いロンですが、戦争から戻った彼は常に心に怒りを持ち続けています。
彼は何を怒り、何が許せなかったのでしょう。
帰国したロンは理解されないことに怒りを感じた
ロンが出兵した際、アメリカは兵隊を愛国者として称えています。
しかしロンが帰国した時には一転、反戦ムード一色となり国の為に戦ってきたロンは肩身の狭い思いをしてしまうのです。
ロンの立場になってみると、世間は何と身勝手なことでしょう。
障害を負って帰国し、命を張って戦ってきた自分に石を投げるようなものです。
国の為に戦ったということを評価してくれない世間に対して怒りを感じるのは当然のことではないでしょうか。
偽善の取り繕いに怒りを感じた
自分の周囲の者が表面上だけ自分に暖かく接することを感じ取り、ロンはストレスをためていたのでしょう。
ロンは自分の正義を信じ戦争に参加しています。
しかし帰国してみるとまるで自分が犯罪者のような立場になっているのです。
帰国した時の周囲との温度差にいいようもない怒りが渦巻いたのです。
周囲の者も、微妙な立場のロンにどう接するべきか悩んでいたのかもしれません。
戦争を正当化する者への怒り
ロンの中の怒りは、劇中で矛先が変わります。
戦闘に参加するという過ちを犯した自分に気が付き、自分を戦争へ導いた政府へ怒りが向くのです。
戦争を正当化し、罪なき人を殺害し続ける政府にロンは怒りをぶつけていきます。
ロンは理解されないと嘆くだけの自分から、怒りを動力に理解させてやるという発信者になる覚悟を決めたのです。
ロンの怒りを癒したものは
家族や元恋人からも理解してもらえない怒りを抱えたロンは、ひとり悶え苦しみます。
そんなロンを癒したのは、同じ境遇を味わう者たちでした。
チャーリーとの悩みのぶつけ合い
戦争に参加し不自由な体となったロンは、同じ境遇のチャーリーに心の内をぶちまけます。
このシーンはお互いが八つ当たりをしているかのようにも映りますね。
おそらくくすぶっていた自分たちの怒りをぶつけあい、結果発散できたのでしょう。
ウィルソンの家族に許してもらえたこと
ロンはずっと心に引っかかっていたウィルソンの一件を、彼の家族に謝罪しています。
彼の行動は大きな覚悟が必要だったことでしょう。