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今回ご紹介するのは、1966年に作られ6本のテレビドラマと1本のテレビアニメそして13本の劇場版が制作されている歴史的長編大作。
タイトルは『スター・トレック』です。
SFやサスペンス・コメディなど様々な要素が組み込まれた作品として有名ですね。
理想とする未来像を描写しつつ、現代における様々な社会問題をSFの形で表したものとなっています。
宇宙船・宇宙ステーションで活動する登場人物達が、困難を乗り越えながら未知の生命体と交流していくという内容です。
登場人物達と、習慣や価値観の異なる異星人達や、様々な宇宙の現象・遭遇等がストーリーを盛り上げていきます。
そして今回は異星人達の中でも、重要な役割を果たす『スポック』に注目してみました。
ストーリーが展開していく上で、彼は主人公達と関わり合いながら多くのことを学び、心理的成長をしていく様が印象的。
彼と彼らがどのように成長していくのかを解説していきたいと思います。
キーパーソンとなる異星人
シリーズによって様々な異星人達が登場しますが、その中でも絶対外せない種族を紹介します。
ヴァルカン人
論理的で自制心が非常に固く、高い知性を持つとされています。
テレパシー能力で触れた相手と交信したり、気絶させることも可能です。
主なヴァルカン人はこのシリーズ中で大きな役割を果たしているスポックが挙げられます。
後で語ることになりますが、このスポックが感情を消してしまった理由もどうやらヴァルカン人の教育にありそうです。
ロミュラン人
元々はロミュラン人はヴァルカン人と同じ種族です。
昔、ヴァルカンにて哲学者スラクによる論理的思考と平和共存を目指す思想改革が行われました。
ロミュラン人とはスラクの教えに賛同しない道を選び、故郷ヴァルカンを捨てた人々を先祖に持っている異星人のことを指します。
ロミュラン人であるネロは、スポックの今後のストーリー展開を形作る重要なキャラクターです。
昔、スポックと協力して爆発・消滅から母星を守ろうとしたことがありました。
しかしスポックは間にあわずにネロを裏切る形になり、故郷ロミュラスはネロの身重の妻とともに消滅してしまいます。
スポックへの復讐をするためにネロは戦いを挑んでいきます。
この戦いが生まれたことをきっかけとしストーリー1~6作品が作られ、今後の成長ストーリー展開に繋がっていくのです。
地球人(人間)
人類は惑星連邦の創立メンバーです。
ワープ航法の開発には2063年に成功していて、ワープ航法の開発成功と同じ年に異星人との初めての接触を果たしたとされています。
様々な感情を持ち合わせており、ヴァルカン人とは正反対なのが特徴です。
例を挙げると、“勇敢”で“行動型”のカーク、“感情型”のモンゴメリー・スコット、“優しさ”や“愛情”のウフーラ、またスポックの母親のアマンダなどがいます。
キーパソンとなる重要人物
『スター・トレック』を語るうえで、特にカーク船長とスポックとマッコイは外せない存在です。
3人はお互いをどのように認識しているのでしょうか。
三者三様、お互いに違った性格ですが、案外ストーリーの中では衝突しながらもうまく協力し合っています。
また、これらのキャラクターとの関わりの中でスポックが心理的に成長していくのかをみていきたいと思います。
ジェームズ・T・カーク(カーク)とスポック
スポックとは副官と艦長という間柄です。性格は真逆といった感じで、衝突することもしばしばあります。
ですが、鉄砲玉のごとく飛び出してしまうカークを止めてくれるのもスポックであると感じています。
対してスポックは冷静で頭の回転も速く、的確な指示を出せる優秀な副官。
鉄砲玉のごとく飛び出してしまうカークのストッパー役です。
時に歯に衣着せぬはっきりとした物言いで、相手に食って掛かってくるカークと乱闘騒ぎを起こすこともありました。
当初は人間の感情は邪魔な物であると考え、冷静で論理的なヴァルカン人であろうとしました。
しかし、自分が人間とヴァルカン人のハーフであることにコンプレクッスを抱いているのも事実です。