レイの殺害時に、二人が結婚式を挙げる予定だった教会の封筒を見た月は教会からナオミの本名を聞き出すことに成功しました。
恋人を目の前で殺された悲劇の大学生を演じる為に、しおりまでも殺してしまいます。
Lに自分が疑われないようなシナリオと証拠を見せつけ、同情まで買おうとしたのです。
その頃の月には、今までの付き合いや大切という思いはなく、いかにキラではないと思わせるかしか頭にありませんでした。
頭脳明晰な夜神月だからこそ大規模な大惨事となった
月の性格や人柄とは
容姿端麗で頭脳明晰な優等生で、官僚を目指し、日々勉強に励んでいました。
賢いだけでなく、かなりの人格者で、優しく正義感の強い大学生だったのです。
完璧な月ですが、友人とバスケットボールの賭け試合をしていたりと普通の大学生と同じような点もあります。
なので、話しかけにくいような感じは一切なく、気さくな点も見受けられます。
デスノートを拾ったことで、自分が理想とする犯罪のない世界を作り出そうと動き出したのでした。
犯罪のない新しい世界こそで、権力を持つことで自身を「新世界の神」と称し、裁きを与えていくようになります。
月とLのお互いを引き摺り出そうとするゲーム
Lの存在を認識したことから、月はどこまで死を操れるかという実験をしつつ、Lを挑発していきます。
死刑囚が死ぬ間際に書いた手紙は行の頭だけ読むとLへのメッセージになっていました。
Lの方も死刑囚を使ってニュースを行ったり、月の家に監視カメラを大量に設置していたりと徐々に距離を詰めていきます。
そんなタイミングで、警察側にも内密に、FBI捜査官に尾行をさせたりと徹底的に調べ上げていきました。
すこしずつじりじりとお互い歩み寄っており、スリルのある探り合いをお互いが楽しんでいるようにも見えます。
ラストのセリフから読み取れる月の欲望を徹底考察
警察の力では、手が回りきっていない世界中の犯罪者を裁いていたキラですが、最後はLや父率いる警察側に暴かれます。
それまでには、Lに勝利し、Lの死を見ていたり、第2第3のキラが出てきたりと様々なことがありました。
しかし、最後はデスノートと共にやってきた死神リュークの手により、デスノートに名前を書かれて月は命を終えます。
キラは正義なんだ、父さんわかってくれよ。
引用:DEATH NOTE/配給会社:ワーナー・ブラザース映画
あくまで、最後まで月は自分のしてきたことは正義なのだと主張するのです。
警視庁刑事局長の父親・総一郎に認めてもらいたくて、学生時代もずっと勉強を頑張っていた月なので最後も認めてほしかったのでしょう。
法律で抑えることのできない量の犯罪者を抑え込み、裁きを下してきた自分を評価し、肯定してほしかったのです。
結局、新世界の神・キラは人の子であり、すごい・偉いと言ってもらいたい自己顕示欲と自己承認欲の塊だったのかもしれません。
原作漫画・アニメのラストとは?
原作・漫画でのラストシーン
腕時計の時計盤の下に忍ばせていた、デスノートの切れ端を使おうとしましたが、仲間の松田に狙撃されます。
リュークに助けを求めますが、リュークは始めから誰の味方でもなく、その場面でもその想いは変わりません。