そんな中、出会った凜に万次は妹の面影を重ねました。
もう大切なものを失わない。
そんな万次の決意が凜を守る理由となり、万次の生きる意味にもなったのです。
豪華なキャストと監督で制作された!
木村拓哉をはじめとする豪華なキャスト陣
『無限の住人』には、若手実力派俳優から歌舞伎役者まで、幅広く豪華なキャストが出演していたのが特徴です。
木村拓哉は2006年の『武士の一分』から10年ぶりに武士の役に抜擢されました。
そんな木村も1対300の最後のアクションシーンには苦労したようです。
砂利での激しい殺陣で、木村は右膝靱帯を損傷するほどのケガをしました。
凜を演じた杉咲花は、撮影当時は高校生で、撮影の合間にテスト勉強をしていたそうです。
『無限の住人』では、主役からわき役まで豪華なキャスト陣が演じています。
もし見逃してしまった方は改めてじっくり観てみると、見つかるかもしれません。
数々の作品の映画化をてがけた三池崇史監督
『無限の住人』は三池崇史氏が監督を務めました。
三池崇史監督は、今でこそヒットメーカーとして知られており、幅広いジャンルの映画を撮影しています。
しかし、監督としてデビューした頃はVシネマの撮影が多く、そこで得た経験が本作に活きています。
そんな三池監督は万次を演じる木村拓哉の演技に見とれることもあったようです。
山の斜面での万次の戦闘シーンの撮影。
そのとき三池監督は木村の演技の撮影に熱中するあまり、足を滑らせ骨折しました。
監督も俳優も思わずケガをしてしまうほど、一体となって作られたのが本作なのです。
無限の住人には原作がある
原作と映画版の違い
『無限の住人』の原作は、1993年から月刊アフタヌーンで掲載された沙村広明によるマンガです。
単行本は30巻発刊されています。
また映画化だけでなく、アニメ化や舞台化も行われています。
そんな『無限の住人』ですが、原作と映画ではどう違うのでしょうか。
まず、映画版は原作の13巻までの内容と結末は最終巻のもので構成されています。
そのため、映画版では万次と一時行動を共にした逸刀流の凶や無骸流の百琳についてはとりあげられませんでした。
万次が不死の体として人体実験されることも本作には含まれていません。
また映画版では、凜の敵討ちを強調するため、凜の父親を殺害したのは天津でした。
けれども原作で凜の父親を殺害したのは黒衣だったのです。
逆に、映画版で加えられたのは最後の万次と天津が300人を相手にするド迫力の戦闘シーンです。
『無限の住人』は映画版では迫力の戦闘シーンがフューチャーされます。
ですが原作を読むと、よりキャラクターを深く知ることができるので、比較しても面白いでしょう。