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美女と野獣は誰もが知っている有名なストーリーで以前も実写化されている作品ですが、ディズニーが実写化を手掛けたのは本作品が初めてです。
ディズニーの実写版の中には、隠された楽しみどころが沢山詰まっています。
これまでのヒロインとは違うディズニーならではのベルの姿、そしてベルの衣装に注目して映画を考察していきましょう。
美女と野獣は受け継いできた伝統作品
2017年にディズニー初となる「美女と野獣」の実写版が 公開されましたが、美女と野獣はそれ以前にも世界中で実写化されています。
いわば世界的な伝統作品なのです。幾度となく実写化されてきた歴史の中、ディズニー版美女と野獣はなぜこれほど大ヒットしたのでしょう。
世界中で映像化された美女と野獣
美女と野獣は1991年にディズニーによってアニメ化され、一気に知名度を上げました。
しかし歴史を振り返ると、1946年のフランスですでに映画化されています。さらにドイツやスペインなど各国で実写化されてきました。
原作は1940年にフランスのヴィルヌーヴ夫人が執筆した「美女と野獣」の物語です。この物語は商人が庭のバラを摘むところから物語が展開するものでした。
そして城にとらわれたベルは悲しみに涙を流すという、控え目で受動的なヒロイン像につくり上げられているのが特徴です。
現在の美女と野獣
美女と野獣のストーリー性、ベルという主人公像を大きく変えたのがディズニーです。
以前のベルはバラを欲しがったという自己責任を感じ泣く泣く野獣に捕らわれますが、ディズニー版では自ら進んで父親の代わりに人質になります。
これまでの主人公ベルとは全く違うベルが誕生しました。より積極的で自ら道を切り開き、凛とした強さを秘めた女性に仕上がっています。
現在のヒロイン、エマ・ワトソン演じるベルの魅力
積極的に行動するヒロイン
これまで実写化されてきたベルは、周りの行動に流され自分の立場に涙を流す儚いヒロインでした。
しかしディズニー版のベルは自分で行動を起こし、勇敢な一面も見せてくれます。
時代に沿ったヒロイン像が、観るものを引き付けたのはいうまでもありません。
リアルを追求したヒロイン像
ベルに限らずこの映画はリアリティを重視した作品となっています。ビル・コンドン監督も「リアリティーを前面に出した」と語っています。