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【ジャイアンツ】は作家エドナ・ファーバーの小説を基にした古典的な大作です。

レズリーは、大富豪のジョーダンと若くして結婚します。

元使用人のジェットは事業で成功した後、彼女に想いを告げますが、彼女の気持ちは最後まで揺らぎませんでした。

二人の男に歴然と差がついた理由を解説します!

本作はジェームズ・ディーンの遺作としても有名だったり、意外な俳優のデビュー作でもあります。

作品の意外な秘話も集めてみました。

タイトル、ジャイアンツの由来は?

GIANT=大物

原題では“GIANT”と単数表記になっています。これは舞台となる1930年代のテキサスのひたすらに広大な風景のスケールの表象か?

終盤まで、想像は広がっていきます…。

ジェットの会社のパーティー帰りに、ベネディクト一家はレストランに食事に立ち寄りました。

しかし、その店の主人は、後から入店したメキシコ人の老夫婦に「サービスを提供しない」差別をしたのです。

それを目撃したジョーダンが、マスターと殴り合いになりながら、敢然と差別に抗議しました。結果、酷く殴られて自分達も店を追い出されてしまいました。

帰宅後、レズリーはジョーダンが人種差別に体を張って抗議したことに強く感激し、家族を守ろうとした彼を賞賛し”GIANT”と評したのです。

25年の夫婦生活で何度か軋轢もあったジョーダンでしたが、人として絶対に許してはならない状況から逃げることはなかったのです。

他でもない、ジョーダンの人間性と器を評した一言が、ジャイアント=大物だったのです。

レズリーが求めていたもの

レズリーとジョーダン、そしてジェット

レズリー(エリザベス・テイラー)はジョーダン・ベネディクト(ロック・ハドソン)と若くして結婚しテキサスにやってきました。

彼女は、彼の広大な牧場主としての資産や名誉を求めて結婚したわけではありませんでした。

彼女はもともと東部の名家の娘として育ったせいか、自由の意味を本能的に分かっていたのです。

他人に対して偏見を持つことはありませんでした。結婚しても、それは変わりませんでした。

ベネディクト家の使用人だったジェット(ジェームス・ディーン)を始め、誰に対しても分け隔てなく接することができたのです。

そして、それが彼女の最大の魅力でした。

レズリーは、一旦気持ちを決めて結婚したら、他になびくという発想もありませんでした。

彼女が一番嫌っていたのは、いわれのない偏見や差別的な発想でした。

確かに一度は、夫とその取り巻きの男尊女卑的な発想に我慢できずに、子供を連れて実家に帰ってしまいました。

子供が既にいたこともあって、気持ちが落ち着いた頃、夫の下に戻っていきました。

確かにジェットの土地にも顔を出しましたが、安易に彼に媚びを売ることすらしませんでした。

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