それでもルルーシュが去ったのは、C.C.を追いかけたかったから。
ルルーシュは数々の戦いや旅を経て、C.C.のことが好きになっていたのです。
シリーズでは、二人がお互いの気持ちを伝える機会はありませんでした。
けれども本作で、C.C.が献身的にルルーシュを支え続けたこと。
Cの世界で、自らの死を望んだC.C.が、ルルーシュの呼びかけで死ぬことを辞めたこと。
そういったC.C.の行動がきっかけとなり、ルルーシュも好意を伝えることができたのです。
C.C.は一人で旅に出ようとしますが、後から追いつき、自らの名前のルルーシュ・ランペルージからL.L.はどうかとC.C.に尋ねるルルーシュ。
これはルルーシュなりのプロポーズと考えられます。
他にもルルーシュ去ったのは、ゼロレクイエムでのスザクとの約束やユフィに対する贖罪だとも考察できるでしょう。
シャムナとシャリオの正義とは
本作で敵として登場した、ジルクスタン王国を統治する、シャムナとシャリオの姉弟。
シャリオの足が不自由であること、国を背負っていること、姉弟で互いに支え合っていること。
これらの要素に、以前のルルーシュとナナリーを重ね合わせた人も多いのではないでしょうか。
ナナリーの誘拐やスザクを拷問するなどしましたが、この二人は果たして悪なのでしょうか。
誰かのために戦う姉弟
シャムナとシャリオがナナリーやスザクに手を出したのは、ジルクスタン王国をを守るためです。
かつてはブリタニアと戦う国に武器の輸出などをすることで経済的に潤っていましたが、ブリタニアが崩壊したことでジルクスタンは経済的に停滞します。
シャムナとシャリオは祖国を守るために、本作での出来事を起こしました。
もちろん、スザクやナナリーにも守るものや正義があるため、戦うことを余儀なくされます。
ここで重要なのは、どちらが正義でどちらが悪だと分けることができない点。
シャムナとシャリオにも守るべきものがあり、正義があったのです。
コードギアスシリーズで描かれる正義
コードギアスシリーズでは、正義が衝突することがよくあります。
体制側の人間や、体制に入るしかなかった人間など、皆それぞれに正義を抱えているのです。
ここで共通することは、誰もが守りたい人やもののために戦っているということ。
わかりやすい悪役がいないこともコードギアスの特徴です。
誰もが抱える正義のぶつかり合い、観る人が誰かしら共感のできるキャラクターや正義がある。
それがコードギアスの魅力の一つです。
新しいナイトメアも登場!大迫力の戦闘シーン
コードギアスシリーズの人気の一つに、魅力的なナイトメアの数々とその迫力のある戦闘シーンが挙げられます。
前の物語の最後にランスロットと紅蓮は死闘を繰り広げ、両機とも戦闘不能になりました。