その1年間も、2人のそれぞれの事情により離れることを余儀なくされる描写が目立ちました。

一緒に過ごした時間はそれ程多くはないと予想出来ます。

しかしその短い間に2人が育んだ愛も存在し、結婚の意思を固めるまでに至っているのです。

なかなか共に過ごす時間を取れないという点も、2人の愛情の加速に作用していると思われます。

会える時間が少なかった分、2人にとって一緒にいる時間がより大事だったといえるでしょう。

2人の離れている時間、また共に居る時間がどう愛情に影響したのかを解説します。

マークの仕事と結婚

スーインとすれ違うマークからは、もどかしさを抱えている様が見えます。

本当は会いたいのに、会えない時間を作ってしまったというもどかしさ

その感情が、マークの真っ直ぐな愛情に拍車をかけているといえます。

また、マークの既婚者という複雑な立場も影響のひとつです。

世間に認めてもらえる関係にはなれない、という不安の中の愛であったといえます。

マークの仕事と結婚という障害は、一見2人を引き裂く要素にも見えます。

しかし本作では、障害により落ち込むより先に互いへの気持ちに変わりがないことを確かめ合うのです。

結婚をしてもしなくても、一緒にいることには変わらない。愛情にも変わりはありません。

結果的に、より一層愛情深まるシーンとなっています。

スーインの迷い

スーインのキャラクターは、しっかりとした大人の女性です。

恋愛よりも仕事に重点を置いている、自立した女性像といえるでしょう。

しかし、その彼女の心を柔らかく動かしたのは、マークとの恋でした。

率直に気持ちを伝え、優しく接してくれるマークだからこそ、戸惑いながらも心を開いていけたのです。

また、スーインにとっては、中国とイギリスのハーフである自分も心の迷いとなりました。

その葛藤は、2人に距離が生まれる原因になったといえます。

しかし、離れて過ごしたことで互いの不在に耐えられないと気付くきっかけともなりました。

離れてみて思う互いへの本心が、結婚の意思へ繋がったといえるシーンです。

スーインの変化

Love Is A Many-Splendored Thing

 

マークと出会ったスーインには、明らかな変化が見えます。

ハーフであること、そして未亡人であることで2重の葛藤を抱えていたスーイン。

愛情が確かなものだと感じられるようになることで、その2つの葛藤も2人の愛の糧となっていきます。

マークへの愛情を隠さないようになったスーインからは、臆病よりも前向きさが多く見られるようになりました。

恋をする前から恋を遠ざけていたスーインからは想像も出来ない姿です。