その日からは負の感情が増大すると能力が出るようになっていたので、女性として性に目覚めた日に、能力が開花したと考えることができます。

娘を悪魔から守るために刺すしかなかった

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キャリーが能力を使う所を見て、母親はキャリーのことを魔女呼ばわりします。

悪魔に呪われたキャリーは自分が産み育てたのだから、最後も自分の手で命を終わらせることが母親のできる優しさだったのかもしれません。

望まれて生まれたわけではないキャリーは不幸なまま生涯を終えることしかできなかったのです。

しかし、母親の偏った思想はキャリーが嫌いだったからというわけではないでしょう。

愛し方が人と異なっていたものの、キャリー自身も母親のことは愛していたに違いありません。

共依存のような形で歪んでいようが二人の間にはしっかり親子の愛が存在したのです。

母を制してプロムへ行った心境とは?

自分にも普通の女の子として楽しむ権利があるという主張

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変な能力を手に入れようと学校でひどいいじめにあっていようとキャリーは自分のことを普通の女の子と思いたかったでしょう。

そしてひょんなことからやってきたプロムに行くことのできるチャンスを逃すわけにはいかなかったのです。

自分をいじめる中心のクリスはプロムには参加できないし、人気者のトミーと行くことができるという状況は好都合でした。

スーとトミーの態度を見て、人を信じたいという想いもあったでしょう。

この日生まれ変わって普通の女の子として楽しい生活を送ることを夢見たに違いありません。

月経のことさえ教えてくれない母親に対する不信感も拭うことができず、母親を抑え込むことしかできなかったのです。

どこにも味方のいないキャリーに射した光

偏った考えを持つ母親がいる家といじめられる学校を行き来している毎日でキャリーは味方がいないと感じていたでしょう。

どこにも居場所がなく、普通に生活したいという気持ちと裏腹に能力まで開花しています。

親からは呪いや魔女とまで言われ、真っ暗闇の日々を過ごしていたキャリーにひとつの光が差し込んだのです。

この光にすがることをしなければ、キャリーの人生を変えるチャンスも逃してしまうと感じたかもしれません。

みんなが当たり前に行くプロムさえもキャリーにとってはそれだけ価値のあるものだったのです。

なぜスーは途中からキャリーに優しくなったのか

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スーも最初はプールの更衣室でのキャリーの動画を見て、クリスと共に嘲笑していたひとりでした。

キャリーに対しては他の同級生と変わらない意地悪な感情を持っていました。

しかし、途中から態度は一転してキャリーがプロムに行けるよう、学年でも人気の自分の恋人トミーを差し出します。

急にそういったことをされてはキャリーが疑い、断っていたことも当然と言えるでしょう。

ましてや、スー自身プロムを楽しみにしていたので余計におかしな行動に見えます。

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