そして、ハリーの体に乗り移ることもできるのです。
ダンブルドアはヴォルデモートが復活したときから、この事態を想定していました。
しかしハリーが意識しないように、あえて言わずに冷たい態度を取り続けたのです。
ハリーがビジョンを見始めてからは、ハリーの周りの人間にも危害が及ぶと考え「閉心術」を教えたのです。
ドローレス・アンブリッジにはモデルがいた
シリーズで最も嫌われているキャラクターの一人
シリーズで最も嫌われているキャラクターの一人、ドローレス・アンブリッジは本作で初登場しました。
アンブリッジは魔法省がホグワーツを監視するために送りだした存在です。
甘ったるい声や常にピンクの見た目とは裏腹に、残酷な罰則を喜んで与える残虐性もみられます。
その残虐性はハリーへの罰則、ダンブルドア軍団への襲撃だけに留まりません。
作中、一度でも使用すればアズカバン送りになるといわれる「許されざる呪文」をハリーにかけようとしました。
言動や性格に強烈な二面性のあるアンブリッジですが、実はそのキャラクターにモデルがいたことはご存じでしょうか。
ドローレスのモデルは実在の女性教師
少女趣味で残酷なアンブリッジ。
そのモデルは、作者のJ.K.ローリングが実際に会った女性教師です。
J.K.ローリングはその教師のことを「生理的に嫌い」とさえ表現しています。
アンブリッジのモデルとなった教師の特徴は、髪留めをリボンにしており、アクセサリーも少女趣味だったのです。
表面的にはかわいらしさを誇示していたようですが、死刑擁護論を強弁に主張していた一面もあったそうです。
そのため、J.K.ローリングはその女性教師の見た目や性格を更に誇張したキャラクターをアンブリッジとして創り上げたのです。
ドローレスの知られざる物語
なぜマグルを軽蔑していたのか
アンブリッジは、巨人やケンタウロスなどの半人間に対して差別的な言動がみられます。
しかし、彼女の差別的な言動は半人間だけにとどまりませんでした。
『ハリーポッターと死の秘宝』では、魔法省の「マグル生まれ登録委員会」の委員長として再登場します。
このときのアンブリッジはヴォルデモートとほぼ同じ思想を持っていました。
結果、徹底的にマグルや半純血(両親のどちからが魔法族)を迫害します。
彼女の残虐性はすでに知られていたため、マグルを迫害することに対してファンは疑問を抱きませんでした。